山陽「[食と人と⑧]岡山の味再発見」は、「沢田の柿」が取り上げられている
少し以前の11月25日(水)の山陽新聞朝刊に、随時連載中の「[食と人と]岡山の味再発見」の第8回目は、「沢田の柿」が大きく取り上げられている。見出しは、「輝く実 不屈の精神 ブランドに」とある。
「歴史は1世紀以上さかのぼる。明治時代のはじめ。沢田地区の先人たちは農業で村を繁栄させようと、商品作物の栽培に乗り出す。高価格で取引される果物に的を絞り、桃、ナシ、ブドウ…。『でも、なぜかどれも苗木が育たず、ものにはならなんだ』」とある。
そして、「度重なる失敗にも先人はへこたれない。岐阜県から取り寄せた富有柿の苗がやっと根付いた時、時代は20世紀を迎えていた」と続く。
そんな歴史のある「沢田の柿」を育てさせていただけることを、嬉しく思っている。光栄とすら感じている。「糖度が高く大玉の柿は、水はけと日当たりのよい地の利に加え、農家の努力が育てている。病害虫を防ぐ落ち葉かき、樹勢の維持につながる剪定、施肥、摘果。一年中続く作業は、担い手の女性やお年寄りにとつて決して楽なものではない」とも書かれている。
そして、その同じページには、幡多学区婦人会のみなさんの「柿入りなます」が、レシピ入りで掲載されている。私も以前公民館で働かせていただいた頃に、「沢田の柿を使った料理教室」を開催して、その「柿入りなます」も食べさせていただいたことがある。
また、沢田生産組合の「柿の葉茶」についても、詳しく紹介されている。私も柿の葉茶づくりに使う柿の葉の切り出しに参加させてもらったことがあるが、まさに新緑の頃の若葉が使用される。そんな柿の葉茶は、優しく安全、そしてほのかな甘みがある優しい味わいだ。
ともあれ「沢田の柿」づくりは決して楽ではないし、その作業は一年通して必要となる。それでも、収穫の際の食べる美味しさを考えると、来年もまた頑張ろうという気になる。