文化祭の打ち合わせをするために教室で待ち合わせた、実行委員の樹と恵那。 13時になり打ち合わせを始めた2人だったが、しばらくすると13時に戻ってしまうことに樹だけが気づく。 タイムループに陥った樹は、何とかこの状態から抜け出そうとする。 切ない想いと人間の本性が交錯する、新感覚タイムループ青春映画!17才の夏休み。 |
最初に本作を見つけたのはGW前後と思う。何か妙に気になり、何とか鑑賞したいと考えていた。メインの俳優さんたちは、初めて見る人である。
主人公・沖芝 樹
文化祭の実行委員。企画検討のため夏のある日登校する。打合せは13時から。到着が少し早く、自席で机に突っ伏して寝ている。13時、同級生の加藤恵那と企画の打合せが始まる。打合せを初めて数分後、突然彼は昏倒する。容態を見るために駆け寄ってきた恵那の顔が、意識に残る最後の記憶。
次の瞬間打合せ開始時に戻る。何度か13時から13時5分のループをくり返すうちに、自分だけに何かが起きていることに気がつく。
同級生・加藤 恵那
何度も何度も13時から13時5分をくり返す樹とは異なり、13時からをくり返している意識はない。
やさしく、責任感が強い女の子である。
打合せを何度も何度もくり返すうちに、樹の態度は徐々に変化する。恵那に対する態度も変化し、心理的距離も近くなる。ああ、樹は恵那が好きなんだな。そんな雰囲気が感じられた。
13時からの打合せをくり返せばくり返すほど、樹は13時からの5分間から抜けだせないことを自覚する。何が起きても、何をしても、13時に必ず戻る。それを理解した樹の本性が、理性を消していく。何かが狂い始める。「17才の...」というほど単純なものがたりではない。
何でこんなタイムループにはまったのか。途中からそれが気になりだした。いつ、何が原因なのだろう。
くり返しは起きたことなのか、それとも。。。そして初めのシーンがヒントだということがわかる。
青木 柚(’01年2月4日生,22)
俳優さんにこんな評価をするのは失礼なのだが、初見の印象は「正しいバスの見分けかた」で見た葉山奨之さんとかぶる。いそうな顔。訳のわからない状態の樹。だんだんおかしくなる高校生が妙にはまる。
坂ノ上 茜(1995年12月5日生,27)
撮影時26歳だが、高校生にいる雰囲気である。「王様のブランチ」のレポーターを’17年~4年間担当していたようだ。印象...ない。
これから注目しなくてはいけない女優さんだろう。
文中敬称略
新宿シネマカリテでの鑑賞、久しぶりでした。
本作、上映館数が少ないが、お薦めです。