わたくしどもは。

舞台は佐渡島の金山跡地。倒れている女（小松菜奈）が⽬覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと⼀緒に清掃員として働き始める。 　ミドリはそこで警備員の男（松田龍平）と出会う。 男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく...。

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　ミドリ（小松菜奈）
　キイ（大竹しのぶ）
　アオ（松田龍平）
　ムラサキ（石橋静河）

　久々の小松菜奈さん主演作品。昨年10月頃作品情報を得たものだ。

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　終映後感じたこと
　まず、最初から最後までミドリたちいるものがたり世界、そこの人々の背景設定にに厚み深みが感じられなかった。彼等は何者で、どこから来たのか。どうしてそこにいるのか。あえて語らないにしても少し極端である。語りの役をキイに任せるのかと考えたが、、、
　そこにいる人たちは、ある日突然消える。最後の方でキイも消えることになる。そこで「49日」という言葉が出てきて、ああこの場所は極楽浄土（？）につながる、ある種の中間地点なのかなと確認できる。
　Trailerで見て、感じていたことだが、なぜミドリは「わたくし...」のような話し方のだろう。たぶんあの言葉遣いは、生気の無さを強調していると思うけど、しっくりこない感じがした。
　映画ファンの感想などを読むと、大竹しのぶと小松菜奈の演技比較が見られたが、あのセリフで大竹しのぶと張り合うのは厳しいだろう。
　何だか小松菜奈と石橋静河の使い方を間違えていないか。

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　アオとミドリは生前なにか関連かかわりがあるのか？
　･･･謎のままである。

　アオとミドリは次の世で出会えるのか？
　･･･わからない。

　「天間荘の三姉妹」に近いお話しかと考え出向いたが、だいぶ違う。
　･･･なかなか謎々な作品である。

（文中一部敬称略）