〔緊急〕
AppleのPCなんて買えなかった。
でも、Apple PCこそが、"personal computer"なのは、みんなわかっていた。IBM PCはオフィスで「個人が使う」という意味で、PCなのだということもわかっていた。Appleが世の中に提示したPCこそが、個人の能力、想像力を拡張・援助するという点で「パーソナル」を具現化するもの。そのことに、気づいていた。でも、なかなか個人で買えるものではなかった。
10年以上前、勤務校にCALL(computer asssisted language labo)設置が決まった時、PCはAppleを使いたかった。でも、設計・施工業者は公開入札。応札してきた業者でApple PCのところはなかった。
AppleのCEO Steve Jobsさんが、経営の第一線を退くことになった。ここ数年健康がすぐれず、彼の病休のたびにApple社の株価が下がる。あれほどの時価総額の企業で、CEOの健康状態で株価が乱高下するのも、おかしなことだ。でも、それほどの影響力なのだ。
エジソンが病気になった時、経営する企業(GE)はやっぱり株価が動いたのかな。そんなことを考えた。松下幸之助(松下G)、井深大・盛田昭夫(SONY)の時は、そんなことはなかったと思うけど、ボクが知らないだけかな。
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8月24日、Apple社のプレスレリース。JobsさんのCEO退任メッセージが同社のウェブサイトに掲出された。全文引用し、日本語にしてみよう。
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August 24, 2011
Letter from Steve Jobs
To the Apple Board of Directors and the Apple Community:
I have always said if there ever came a day when I could no longer meet my duties and expectations as Apple’s CEO, I would be the first to let you know. Unfortunately, that day has come.
I hereby resign as CEO of Apple. I would like to serve, if the Board sees fit, as Chairman of the Board, director and Apple employee.
As far as my successor goes, I strongly recommend that we execute our succession plan and name Tim Cook as CEO of Apple.
I believe Apple’s brightest and most innovative days are ahead of it. And I look forward to watching and contributing to its success in a new role.
I have made some of the best friends of my life at Apple, and I thank you all for the many years of being able to work alongside you.
Steve
2011年8月24日
スティーブ・ジョブズからの手紙
アップル社取締役会並びにアップルコミュニティーの皆さまへ。
私はこれまで、アップル社のCEO(最高経営責任者)としての責務、期待にもはや沿えない日が来たら、まず初めにみなさんにお知らせすると、常に言っていました。残念ながらその日がやってきたのです。
ここに私はアップルのCEO職を辞することにします。もしも取締役会がふさわしいと考えるのならば、会長、役員、社員としてつとめさせていただきたい思います。
私はこの経営引き継ぎ計画を実行し、ティム・クック氏をアップルのCEOに任命することを、強く推奨したいと思います。
アップル社の輝かしく、とても革新的な未来は私たちの前にあることを信じています。そして、私は新しい立場でそれを見、貢献することを楽しみにしています。人生でアップル社においてすばらしい友人たちを作ることができました。私はあなたたちと長年共に働くことができたことを、感謝したいと思います。
スティーブ
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赤字部分はうまく日本語にならない。赤字部分を含む段落の、大意である。
経営の第一線から退くだけだよね。Mr.Jobs?
文中、一部敬称略。