モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

「ワイルドストロベリー(Wild Strawberry)」

2007-05-07 06:32:31 | その他のハーブ
5月を過ぎるといちごの季節が終わる。
夏場に、甘くて、さわやかな酸味を食したくなり、
「ワイルドストロベリー(Wild Strawberry)」の苗を買ってしまった。


いつも行くハーブ園で、やせて枯れたいかにも野性味がある
ワイルドストロベリーを見るにつけ気になってはいたが、
果実関係は、育ててみようとは考えたこともなかった。
セージなどは、花を楽しめばよいが、
果実は、食べてあげないと失礼にあたる。

ゴールデンウイークに、食べ忘れて冷蔵庫の下でつぶれそうにしていた
いちごを見出し、つぶれたところを除いて食べてみたら、うまかった。
夏場に食べてみたい。
酸味が利いているのがいいかも・・・

今から40~50年前に食べたいちごは、酸味の方が強く甘みは後から
かすかにやってきた。
生食よりは、ジャムにして食べる方がおいしかった。という記憶がある。
だが、20センチくらいの小さいざる一杯分を食べたものだ。
口を真っ赤にして・・・・

甘いがおいしい時代が頂点を迎え、甘いは危険という時代に入ってきて、
甘いだけでは魅力がなくなってきた。
野菜・果実ですら、いちご、メロン、スイカ、ぶどうなど甘さを競うものが多くなり、
違った味が評価されていない。

青臭い酸味があるトマト、味がないがのどの渇きを癒すスイカ、
苦いきゅうりなどなど多様な素材の味が消えつつある。

いちごも品種改良が進み、甘く・大きく・ジューシーにワンパターンで
進化してきた。
こんな流れになってしまったが、原点にあるのが、
「ワイルドストロベリー(Wild Strawberry)」。
ここに戻っていちごを食したい。
“すっぱ~い”そして“あま~い”こんな味覚を期待して、
初めての果実栽培に挑戦することにした。



「ヘンデルとグレーテル」などの童話に出てくる野いちご、
歴史は古く、石器時代からあったそうだ。
(野いちごの種がこの時代の化石から出てくる。)
コモンセージよりも古いハーブだが、日本へは、オランダから長崎出島に伝えられ、
1900年に入って普及し始めたというから、100年ちょっとの歴史しかない。
40~50年前のいちごは、といっている私は、相当古い人間でもあり、
日本のいちごの歴史の半分を食してきた人間でもある。
自負を持って食したい。
その前に栽培がうまくいかなければならないが・・・・

「ワイルドストロベリー(Wild Strawberry)」
・バラ科の多年草というから驚きだ。
・開花期は5~12月。いちごが少なくなる時期から楽しめる。
・乾燥・湿気に弱いというから我が家ではちょっと栽培が難しい。

ではあるが、“さわやかなすっぱさ”期待大のため、最大級の育成環境を準備した。
大きな火鉢を半日陰のところに置き、乾燥への対処とした。
栽培日記は後日。
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