モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

やっと古代ローマからの花を見る 「コモンセージ(common sage)」

2007-05-04 06:35:26 | セージ&サルビア
「コモンセージ(common sage)」がやっと咲きました。
2年目です。
薄紫の小さな花が対になって咲いているが、セージ・サルビアの特徴である、
受け口の花弁が見られます。

 

「コモンセージ(common sage)」は、古代ローマ時代から
薬用として珍重されており、
その効用は殺菌・止血などであり、
ローマの兵士とともにその時代時代の未開拓地に携帯されていたであろうと
想像すると歴史に興味が持たれます。

塩野七生(shiono nanami)さんの「ローマ人の物語」は大変な大作で、
毎年年末に1冊続編が刊行されている。
この本で言っているローマ帝国の維持・拡大の要因の一つとして
「全ての道はローマに通じる。」という道路網の整備をあげている。

首都ローマから帝国の周縁・隅々までに至る道路を整備し、
拠点拠点に軍団を置き、高速でローマの軍団が移動できるようにした。
この関係は、ネットワークとハブという関係であり、統治の戦略的な手法が
発明されたが故に、ローマ帝国を維持する安全が確保できた。

また、この制度を運用するためには兵士が必要であり、
ローマ市民の義務としての税金でサラリー(給与)を出す職業軍人制度を
編みだすなど、現代の仕組みがローマ帝国時代に発明された。
なお、サラリーの語源は、ラテン語の「Salarium(塩の)」であることは有名だ。

ローマ帝国中興の祖としてカエサルが著名だが、
彼が生きていた時代は、紀元前100~紀元前44年であり、
日本では、稲作が定着した弥生時代の中期にあたるからすごい。

この高速道路を、ローマの兵士とともに、
武器・食料・動植物などが同行され、
コモンセージも行き来したのではないだろうか?

そう考えると、なかなか奥ゆかしき灰緑色の葉であり、
ノーブルな薄紫の花である。
2年目にして初めて見た花に歴史ロマンを感じた。

セージは、古から生活によってチョイスされ磨かれてきた人間の知恵の宝庫であり、
興味・関心がますます高まってくる。


コモンセージ(common sage)
 ・シソ科、
 ・ヨーロッパ原産
 ・常緑・多年草
 ・低木、50cm
 ・陽あたりの良い水はけの良い土壌
 ・夏場は半日陰が良い。
 ・乾いたらたっぷり水をやるが乾燥気味が良い。
 ・耐寒性強いが霜には当てないほうが良い。
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