山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

丹沢・蛭ヶ岳(1-1)

2009-05-15 | 丹沢
丹沢(たんざわ)は神奈川県で有名な山です。
たくさんの登山者に親しまれています。
その最高峰が蛭ヶ岳(ひるがたけ)です。
5月初めに2日間かけて歩きました。



小田急の秦野駅に集まったのは男性ばかり5名でした。
タクシーで富士見まで入りました。
ここからスタートです。
小屋がありますが、閉まっていました。



登山口にはこんな標識がありました。
丹沢でも遭難する人がいるようです。
標識には番号が書いてあります。
万一の場合はこの番号を知らせれば位置がわかるようになっています。
塔ノ岳に向かって歩きます。


ナツトウダイ

ナツトウダイが顔を出していました。
トウダイグサの仲間です。
トウダイとは明かりを灯す灯明台のことです。
花全体がその姿に似ているからついたようです。
有毒植物ですから、あまり触らないほうがよさそうです。



植樹した木をこのように網で囲ってあります。
丹沢には野生の鹿が増えています。
その鹿の害から守るために網をかけています。



この尾根はだいぶ前に歩いたことがあります。
その頃から比べると随分きれいに整備されていました。
アップダウンを繰り返しながら登ります。



ガレている場所もあります。
階段よりもこのようなところのほうが歩きやすいです。
芽吹きはまだ始まったばかりでした。

クロモジ

クロモジの花が咲いていました。
緑色をした小さな花です。
香りがよい木なのでツマヨウジなどに使われます。
風に揺れてなかなか撮らせてくれませんでした。



大山(おおやま)が姿を見せてくれました。
毎年新年2日に登っています。
丹沢といえば大山というくらい愛されている山です。
鳥取に大山(だいせん)という山があります。
以前、この山に登った時「神奈川県にも同じ名前の山がありますね」
と近くにいた登山者に聞かれたことがあります。
同じ漢字でも読み方が違います。



一度下ってからまた登り返します。
遠くにルートがみえます。
あの山のピークが三ノ塔のようです。
天気はまずまずでした。



三ノ塔に到着です。
歩き始めて1時間20分でした。
ここで小休止しました。
なかなか展望のよいところです。



富士山がうっすらと姿を見せてくれました。
冬の間は空気が澄んでいるのでクッキリと見えます。
暖かくなるとだんだんと霞んでしまいます。
まだかなり雪があるようでした。



三ノ塔の標識です。
標高が1205mです
このルートは丹沢表尾根と呼ばれ、二ノ塔、三ノ塔、塔ノ岳と
続きます。
二ノ塔はいつの間にか過ぎたようでした。
遠くに見える高い山が塔ノ岳です。
あそこまで歩きます。
まだ2時間以上かかりそうです。


奥多摩・いこいの路(最終回)

2009-05-14 | 奥多摩

このコースは常に左側に湖を見ながら歩けます。
新緑の向こうに水面がキラキラ光ってきれいでした。
時々爽やかな風が吹いてきます。
新鮮な空気をたくさん頂きました。



この左側を奥のほうから歩いてきました。
ひょっこりひょうたん島が木々の奥に見えます。
この島がどのようにしてできたのかわかりませんが、
よく目立っていました。



葉っぱが長い花が咲いていました。
ナガバノスミレサイシンというスミレの仲間です。
花はもう終わりのようです。
比較的湿った薄暗いところが好きなようです。
杉林の中などでもよく見かけます。




ダムが見えてきました。
もうすぐ着くようです。
水がかなり少ないようです。
東京都の水がめになっていますが、最近は川からも
直接引いているようです。
浄水場できちんと処理しているので、飲んでも問題ない
ようです。



このような道が一番歩きやすいです。
今は新緑がきれいですが、秋の紅葉もよさそうです。
雨の日は滑りやすいところもありますから、止めたほうが
無難だと思います。



やっと出口に着きました。
ダムサイトでバスを降りてここから歩くこともできます。
その場合は浮き橋からのバス便が少ないので、確認してから
歩いたほうがよいと思います。
「ここから先は山道です。注意して歩いてください。」というような
案内板と共にバスの時刻表も書いてありました。



奥多摩湖の全景です。
この一番奥から左側を歩きました。
右側は車が走る道路になっています。
雲との対比がきれいでした。


ウツギ

ウツギが崖の防護網の中から顔を出していました。
近づくと甘い香りがします。
ウツギは空木と書き、茎の中が空洞になっています。
別名:ウノハナと呼んでいます。
この花をみると「♪卯の花の匂う垣根に・・・」という歌を
思い出します。




ダムサイトを渡る途中から東京のほうを眺めてみました。
すっかり緑が濃くなっています。
流れる雲が夏のようでした。
このコースは浮き橋からダムサイトまで約13キロ、
休息を入れて4時間30分くらいの歩きになります。
初めて歩いてみましたが、なかなかよいコースでした。
バス便が少ないので、よく調べてから歩いてください。
今度は秋にでも歩いてみたいと思いました。


奥多摩・いこいの路(2)

2009-05-13 | 奥多摩

このコースにはこのような標識がところどころに立っています。
自分の位置と残りがどのくらいあるかわかるので便利です。
地図では点線になっていますが、最近整備されたようです。


イカリソウ

イカリソウが右の土手に顔を出していました。
自然界の中では園芸種のように花がたくさんついていません。
環境の厳しいところに咲く花ほど美しく感じます。

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエが微笑んでいました。
園芸種のセイヨウジュウニヒトエは濃い紫色をしています。
山で咲いている花は淡い色です。
やはり自然の色のほうが和みます。



遊歩道は荒れているところもありますが、思っていたほどでは
ありませんでした。
意外と歩きやすかったです。
でもここを歩く人は少ないようです。
ほとんど人に会いませんでした。


ヒトリシズカ

ヒトリシズカがポツンと咲いていました。
もう終わっていると思っていたのですが、残っていてくれたようです。
オシベばかり目立つ花です。




対岸がよくみえる場所がありました。
遠くの山の尾根はまだ芽吹きが始まっていないようです。
濃い緑は杉林のようです。
マダラ模様がおもしろい姿をしています。
湖の中に島が見えます。
「ひょっこりひょうたん島」に似ていました。



ここは幾つかの沢を渡ります。
くねくねと入り組んだ道です。
無名の滝がありました。
水の音が気持ちよく響いていました。


イワタバコ

イワタバコがありました。
白い茎は花が終わった跡です。
葉っぱがタバコの葉によく似ています。
もうすぐムラサキ色の小さな花が咲きます。



遊歩道はあまりアップダウンがありません。
左は湖になっています。
滑り落ちたら、水の中です。
新緑がどこまでもきれいでした。




危険な場所にはこのように柵が設けられています。
この日は天気もよくて暑いくらいでした。
普段は女性の参加者が多いのですが、今回は何故か男性が
多かったです。
地図上の点線をみて止めたようです。



普段は奥多摩湖を対岸の道路から見ています。
こちら側から見るのは初めてでした。
見える尾根は倉戸尾根のようです。
この時期はどこの山を歩いても気持ちよく歩けます。
湖の奥に見えるのがダムサイトのようです。
あそこまで歩きます。
あと1時間くらいのようです。

◎付 録
クレマチス

いろんなところで見られます。
花びらが6枚ならテッセン、8枚ならカザグルマと呼ばれるそうです。
総称してクレマチスと呼ぶそうです。
テッセンは茎が針金のように硬いので、鉄線だそうです。
私は区別しないでクレマチスと呼んでいます。

アマ

亜麻と書きます。
麻(あさ)より繊維が柔らかいので、高級な布として使われます。
種からは油(アマニ油)がとれます。
なかなかきれいな花です。

オダマキ

園芸種のオダマキです。
高山でも岩場に咲いていますが、環境が厳しいので全体が
こじんまりしています。
花の後ろにある距がくるりと巻いていておもしろいです。
八重咲きや花の色もいろいろあるようです。

奥多摩・いこいの路(1)

2009-05-12 | 奥多摩
4月最後の日曜日、奥多摩の「いこいの路」を歩いてきました。
奥多摩湖畔を半周する散策路です。


スタートは小河内神社です。
ここは奥多摩湖ができた時、埋没した集落を祀っています。
バス停から少し離れたところにあります。



再び元の場所に戻ってダムサイトに下ります。
これから向かう「いこいの路」の標識がありました。
山のふるさと村まで2.3kmです。
緑がかなり濃くなっていました。



これから渡る浮き橋です。
昔は「ドラム缶橋」と呼ばれていました。
現在の浮きはプラスチックでできています。



昨年秋に三頭山に登り、向こう側からこちらに向かって歩きました。
今回はその逆を行きます。
橋は鉄板でできていました。
波がなければそれほど大きくは揺れません。



橋の中ほどで左側を眺めてみました。
大きくみえる山は御前山のようです。
カタクリが群生することで有名です。
今年の春もたくさんの人が登ったこと思います。



反対側を眺めてみました。
少し波が立っています。
右側に道路があります。
この日も新緑を求めてたくさんの車が走っていました。



浮き橋を渡っていよいよ散策路に入りました。
奥多摩の春は少し遅いようです。
新緑がきれいでした。



左に湖を挟んで丸い山がみえます。
倉戸山(1169m)のようです。
一番奥が鷹ノ巣山あたりでしょうか。
新緑がきれいでした。



目の前にも新緑が広がっています。
コナラが多いようです。
柔らかい緑は目にもよいそうです。
空気も何となく美味しく感じられました。

ツルカノコソウ

道端に小さな花が目に止まりました。
「ツルカノコソウ」です。
花が蕾の時は赤く見えるので、その姿が「かのこ絞り」に
似ているからついたようです。
これからどんどん伸びます。



マムシグサ

マムシグサもたくさん顔を出していました。
花は小さく緑色をしています。
茎の縞模様がくっきりしていました。
葉っぱが大きく、日影を作る傘のようでした。




約1時間半くらい歩いたら「山のふるさと村」というところに
でました。
内部はビジターセンターになっていてこの付近の自然を
紹介していました。
少し早かったのですが、ここで昼食にしました。


◎付 録

チャイブ

別名:エゾネギと呼ばれています。
ネギボウズのように見えますが、小さな花の集合体です。
なかなか存在感がある花です。


イチハツ

春一番に初めて咲くというので「一初(イチハツ)」と
いう名前がつきました。
乾いたところに咲くので、アヤメの仲間です。
花びらの真ん中に「鶏冠(トサカ)」のようなものがあるのが特徴です。

ジャーマンアイリス

別名:ドイツアヤメと呼ばれています。
やはり乾燥地でも咲くのでアヤメの仲間です。
この花もいろんな色があります。
花びらの真ん中に「ブラシ状」のものがあるのが特徴です。


ダッチアイリス

別名:オランダアヤメと呼ばれています。
最近よく見られるようになりました。
花びらの真ん中には何もありません。

この三種類は葉っぱも花もよく似ています。
花びらにある突起物で見分けるのが一番よいようです。
なお、アヤメは花びらに網目模様があるので、網目(アミメ)が
転化してアヤメになったそうです。


アマドコロ

アマドコロは野山でもよく出会います。
ナルコユリに似ていますが、茎を触ると綾(りょう)が
あるので区別できます。
ナルコユリの茎は丸い形をしています。
アマドコロの根は甘いそうですが、まだ試してみたことは
ありません。




中山道(12-最終回)

2009-05-11 | 中山道

トンネルを抜けてしばらく歩くと神戸御嶽遥拝所というところがありました。
少し高台になっていました。
ここから御嶽山が見えるそうですが、木が邪魔してよく見えませんでした。




少し歩いたところから木曾御嶽山が姿を現しました。
少し春霞がかかっているようで、ハッキリはみえません。
まだまだ雪が多いようです。
頂上まで仏像が導いてくれる山でした。




沓掛一里塚とあります。
ここも一里塚の姿はなくこのような石が置かれていただけでした。
「京へ六十六里」と書いてあります。
あと260キロくらいでしょうか。




木曽川です。
川が少しずつ大きくなってきます。
水がきれいでした。



「木曾の桟(かけはし)」だそうです。
応永七年(1400)から14年かけて木曽川沿いに新道を造ったのが
始まりだそうです。
現在の石垣は1648年に尾張藩が完成させたもののようです。



国道沿いは車がびゅんびゅん通っています。
桟(かけはし)から旧道に入ることにしました。
ここのほうが交通量も少ないようです。



旧道に登ると、「木の桟(かけはし)」がありました。
道路にあるガードレールも木でできていました。
車だと素通りしてしまいます。
桟(かけはし)とは険しい崖などに造った橋だそうです。
小さなサクラが咲いていました。



歩いている左手に木曾駒ヶ岳が大きく姿を現しました。
真っ白に雪を抱いています。
なかなか姿が素晴らしい山でした。




赤い橋を渡ります。
ここを右に行けば「赤沢林道」です。
オオヤマレンゲが咲くことで有名です。
ナツツバキに似たきれいな花です。



橋の隣に赤く錆びた橋が残っていました。
赤沢森林鉄道に使われていたようです。
鉄道は昭和50年に廃止されたそうですが、橋だけは残して
あるようです。
錆びだらけでペンキの補修もしていませんでした。




やっと上松(あげまつ)駅につきました。
駅前に赤沢自然林の大きな看板がありました。
宮ノ越を出てから約6時間の歩きでした。
季節外れのサクラが楽しめた街道歩きでした。

次回は今月終わりに行います。
塩名田から下諏訪までの和田峠越えが残っています。
ここを2泊3日で歩く予定です。
またどんな出会いがあるか、楽しみです。


◎付 録

コデマリ

小さい花が丸く集まって咲いています。
テマリのように見えるので、コデマリと呼んでいます。
かなり長く垂れ下がります。
次々と咲くので長く楽しめます。

オオデマリ

こちらは花が大きいのでオオデマリと呼ばれています。
今年は花のつき方がよいようです。
枝が折れそうにたくさん咲いていました。

セイヨウシャクナゲ

園芸種のシャクナゲです。
山ではまだまだ蕾です。
現在、見られるシャクナゲはほとんどこの花だと思います。
蕾の姿がかわいいですね。

トキワマンサク

春先に咲くマンサクとはかなり姿が違います。
白い花びらがたくさんつきます。
一年中葉っぱが青々しているので「トキワ」とついています。
花はもうそろそろ終わりのようでした。

レンゲツツジ

オレンジ色が鮮やかなレンゲツツジです。
野生のものはもう少し淡い色をしています。
自生地では湯の丸高原が有名です。
開花時期にはたくさんの登山者が訪れるようです。
太陽にキラキラと輝いていました。



中山道(その6)

2009-05-09 | 中山道

ここが興禅寺です。
木曾義仲に縁があるお寺のようです。
枯山水の庭が有名だそうですが、時間の関係で入りませんでした。




再び、関所跡に戻りました。
ここでお昼にしました。
宿で握って貰ったおにぎりです。
2個入っていましたが、全部食べれない人もいたようです。



座っているすぐ側にバイモが咲いていました。
園芸種が逃げ出してきたようです。
花の中の模様が網目模様になっているので、別名:アミガサユリと
呼ばれています。



これが福島関所を復元したもののようです。
ここも写真だけにしました。
中は資料館になっているようでした。




ここも宿場の雰囲気はありません。
すっかり近代化されています。
昔の人がみたらビックリすることでしょう。



少し歩いたところにそれらしき雰囲気のところがありました。
江戸時代からの古い町並みが残っています。
上の段と呼ばれている坂道の町です。





なまこ壁の土蔵もありました。
水も豊富なようです。
このような水場がいたるところにありました。



木曾福島駅を通過します。
この町にマッチした造りです。
通過しただけで駅の中には寄りませんでした。




道端に黄色い花がたくさん咲いていました。
コガネネコノメソウです。
小さな花ですが、きれいでした。
黄色いのはガクで小さな花を囲んでいます。
箱のように見えました。




上を走っているのは国道です。
この先で国道をくぐります。
静かな風景が広がっていました。





やがてトンネルの中に入ります。
ここは昔列車が通っていたようです。
入り口に「列車に注意」の看板がありました。
もうすぐ御岳遥拝所のようです。

今日はこれから福島の安達太良山に行ってきます。
天気はよさそうです。
今晩小屋に泊まって明日の夜帰る予定です。

中山道(12-5)

2009-05-08 | 中山道

ここは宮ノ越宿です。
ほとんど宿場らしさが残っていません。
わずかに数軒それらしき建物がありました。
道路も広く改修されたようです。




道端にヒカゲツツジが咲いていました。
奥の花にピントがあってしまったようです。
シャクナゲのように茎の頂点にたくさん花をつけます。
淡いクリーム色をした花です。
坪山や奥多摩の山ではイワウチワとセットで楽しめます。



今度はヤマエンゴサクが姿を見せてくれました。
花の下の小葉に細かい切れ込みがあります。
葉っぱも丸いのが特徴です。
色はブルーが多いのですが、これは少しピンクがかっていました。
たくさんありました。



フクジュソウです。
名前がよいので正月の飾り花として使われます。
ここでは道端に雑草のように咲いていました。
関東ではもう終わっていますが、ここでは盛りでした。
季節がだいぶ遅いようです。



歩いている左に大きな山が見えてきました。
左奥の山が木曾駒ヶ岳です。
まだかなり雪があります。
手前の花は芝桜です。
電線がなければもっとよい絵になったのですが・・・
こればかりはどうしょうもありませんでした。



のどかな道を歩きます。
天気がよいのに人がいません。
みんなどこにいるのでしょう。
道祖神だけが静かに見送っていました。



ところどころにこのような標識があります。
我々は木曾福島に向かっています。
白い花はハナモモのようです。
まだ咲き出したばかりでした。




このあたりが道がよくわかりません。
本や地図を持っていますが、細かいところまで書いてありません。
何人かで議論しながらルートを探します。
ここは左に入りました。



ここは左に入るようです。
このような標識があると迷わないで済みます。
新しい道路ができて旧道が消えているようです。



細い道を降りたら、川がありました。
この橋を渡って反対側に行きます。
今回歩いているのは合計20名です。
平均年齢は計算したことがありませんが、前期高齢者以上は
間違いないと思います。
みなさん、お元気です。




橋を渡ると大きな道にでました。
本には「消火栓を左にみてまっすぐ進む」とありました。
ここもチェックポイントの一つのようです。




今度はジロボウエンゴサクが姿を現しました。
ヤマエンゴサクとの違いは花の下の小葉に切れ込みがないことです。
葉っぱも少し細長い姿です。
花のつき方も多いようです。
スミレをタロボウと呼ぶところがあるそうです。
それに対してジロボウとついたようです。
  


再び国道にでました。
ここは右に入ります。
できるだけ忠実に旧道を探しながら歩きました。
いずれまた国道と合流するようです。


大きな門がみえてきました。
もうすぐ福島宿のようです。
この左上に関所跡があります。
そこに行く前に興禅寺に寄ることにしました。
観光バスがいましたが、お客さんはいません。
降りてどこかを観光しているようでした。

◎付 録
ハンカチノキ特集
ハンカチノキが咲き出したという情報を得ました。
行って見てきました。



大きな木の上にヒラヒラ舞っていました。
白く見えるのはホウが変化したもので、これがハンカチに見えます。
真ん中にあるのが花です。




かなり高いところ咲いています。
ズームで狙っても風があるとなかなかうまく撮れません。
何とか納まってくれました。




行ったのは午後のかなり遅い時間でした。
逆光にすると、ホウの姿と花の様子がよくわかります。
なかなかきれいでした。




少し引いてみました。
今年はかなり花が多いようです。
たくさんの人が見に来ていました。



これはまだ花が蕾のようです。
この木は中国が原産地だそうです。
ここには大きな木と少し若い木の2本が並んであります。
若い木のほうが花が多かったです。



いろんな角度でたくさん撮りました。
全国的にも広まっているようです。
関東では小石川植物園と大船フラワーセンターに大きな木が
あります。
なかなかおもしろい花でした。





中山道(12-4)

2009-05-07 | 中山道

一夜明けました。
宿泊した「ならい荘」です。
なかなかよい宿でした。
赤い車は別のツアー客です。
やはり20名くらい泊まっていました。
中山道の「よい所だけ」を歩いているようでした。




宿の奥にきれいなサクラが咲いていました。
名前はわかりませんが、きれいなピンク色をしています。
毎年宿に泊まる人達を楽しませてくれているようでした。



前回はここから鳥居峠を越えて宮ノ越宿まで歩いています。
今回はその間を電車で移動して宮ノ越から先を歩きます。
変則的ですが、必ず繋いでいます。
宿の車で駅まで送ってもらいました。
奈良井宿は中山道の丁度中間点です。
「どまん中」のノボリが立っていました。
東海道は静岡の袋井が「どまん中」になります。
毎年、「どまん中祭り」というのが開催されていました。




電車がくるまで少し時間がありました。
数人の仲間がホームに入ってサクラを楽しんでいます。
サクラはもう終わっていたと思っていただけに嬉しい
プレゼントでした。



私は再度宿場のほうに行ってみることにしました。
2回とも夕方だたので、朝の雰囲気を味わってみたかったからです。
奈良井宿の標識もサクラによくマッチしていました。




朝の宿場は静かです。
観光客は誰も歩いていません。
「あぶらや」さんの壁には「木曾の大橋」のポスターが
貼ってありました。
スケッチ風のポスターだたので、雰囲気がよかったです。




少し歩くと番傘が目に入りました。
この宿場は電線を地中に埋設したようで、電柱がありません。
すっきりしていました。



1軒の宿の前にこんな言葉が飾ってありました。
木の根っこをうまく使っています。
「花筏」とは俳句の世界では春の季語だそうです。
「人生は出会い・・・」まさにその通りだと思いました。



この宿場にはこのような水場があります。
冷たい水が流れていました。
かなり新しいものが多いのですが、これは結構古いようです。
苔が朝日に光ってきれいでした。



水場の近くにイワウチワが咲いていました。
これは園芸種のようです。
山の岩場を好む花です。
今年は山で見ることができませんでした。
こんなところで会うとは思ってもいませんでした。
これも「出会い」の一つのようでした。




奈良井駅に戻って電車になりました。
歩くとたいへんでしたが、あっという間に宮ノ越駅に到着しました。
ここで身支度を整えて歩きます。
一晩で疲れが取れたようで、みんな元気でした。



早速、サクラが挨拶してくれました。
山は少しずつ新緑が始まっているようです。
のどかな風景が広がっていました。



宮ノ越駅をでてしばらくするとこんな標識がありました。
今の単位では約268キロくらいでしょうか。
中山道は京都まで約530キロくらいあります。
まだまだ先が長いです。



◎付 録
サンザシ

サンザシの花が咲き出しました。
オシベがよく目立つ花です。
秋には赤い実がなります。


アカバナサンザシ

サンザシの園芸種のようです。
赤い花が太陽の光を浴びて輝いていました。
花びらが八重のようです。


メギ

メギ(目木)の花です。
小さい花がたくさんぶら下がっています。
枝に鋭いトゲがあります。
山で自生しているのは葉っぱが緑色をしています。
これは園芸種のようです。
木の皮を煮出して目の治療にしたそうです。


タニウツギ

山の谷筋に咲いています。
この花が咲くと田植えを始めるので「タウエバナ」とも呼ばれる
ようです。

連休後半は雨になってしまいました。
田植えの後の雨は「恵みの雨」のようです。
週末はまた山が待っています。
すっきりと晴れて欲しいです。








中山道(12-3)

2009-05-06 | 中山道

大きなコブシの木がありました。
ここは少し春の訪れが遅いようです。
まるで雪が積もったように咲いていました。



この一里塚も跡だけです。
普通、一里塚には大きな木が立っています。
旅人が歩く目安になっていたようです。
時代と共になくなってしまったようです。



みんな三々五々歩いています。
東京では桜が終わっていましたが、木曽路は真っ盛りでした。
約10日ほど遅いようでした。
春の日差しが暖かく感じられました。



街並みに入りました。
このあたりは「木曾漆器」として有名なところのようです。
たくさんの漆器屋さんが並んでいました。
店に入って箸などを買い求める人もいました。




木曽川を渡ります。
このあたりは水が澄んでいてきれいでした。
この小さな川がだんだんと大きくなって太平洋に注ぎます。
ここではあの有名な「木曾節」は聞こえませんでした。



しばらくは静かな里道を歩きます。
人にほとんど会わないのが不思議でした。
桜はまったく自然に咲いています。
東京で散々楽しみましたが、ここでも楽しめるとは
思ってもいませんでした。



奈良井宿に入る手前で二手に分かれました。
この先に日本一の橋があるそうです。
前回見なかったので、行ってみることにしました。
大きなシダレ桜も身頃でした。



これが日本一といわれているヒノキでできた橋だそうです。
総費用1億円だそうです。
ここは木曽ヒノキの産地です。
大きな木を惜しみなく使ったようです。



橋の下に入ってみました。
うまく木を組んでいます。
これなら百年以上は充分持つと思います。
これだけを見にくる観光バスもあるようでした。



側面に廻ってみました。
きれいな曲線を描いています。
確かに一見の価値はあるようでした。



渡って反対側に行って見ました。
最初は階段風でしたが、上のほうは板を並べたままです。
雨が降ったら、滑りやすそうでした。
ハシを渡らずどうどうと真ん中を渡りました。(笑)



奈良井宿に入りました。
日出塩駅を出てから4時間30分の歩きでした。
山道より、平らな道のほうが足に負担がかかります。
この宿場は昨年も歩いていました。
なかなか趣のある宿場です。



造り酒屋がありました。
前回もここで日本酒を1本買いました。
今回も買って宿で飲みます。
新酒ができたことを知らせる杉玉の色もかなり枯れていました。
宿場の外れにある「ならい荘」に入り、温泉に入ってこの日の
疲れを取りました。


◎付 録
オオデマリ

ボタンの花を見に行ったところに大きな花が咲いていました。
オオデマリです。
大きな手毬のように見えるので、この名前がついたようです。
遠くからでもよく目立つ花です。

ウラシマソウ

マムシグサの仲間です。
花の先端から長い糸のようなものが下がっています。
浦島太郎が釣りをしている姿に例えたようです。
ここにはたくさん咲いていました。
赤いボタンの花びらが散っていました。

クロバナロウバイ

黄色いロウバイとはまるで違う姿をしています。
同じ仲間のアメリカロウバイとして出回っているようです。
イチゴの香りがするそうですが、わかりませんでした。
全草、有毒だそうです。

ミッキーマウスノキ

これはミッキーマウスノキと呼ばれています。
温室の中で見たことがあります。
南国からきた植物のようですが、ここではそのまま地植えされていました。
もう少しすると種が黒くなり、ミッキーマウスの顔にみえるそうです。
珍しい木でした。




中山道(12-2)

2009-05-05 | 中山道

木曽路の碑から30分ほど歩いたところに一里塚がありました。
少し高いところに標識だけありました。
若神子(わかみこ)一里塚だそうです。
一里塚も残っているのが少ないようです。



桜が咲いていました。
ほとんど枯れてしまった木です。
桜もなかなか強い木のようです。
励ましてくれているように見えました。






このあたりは旧道がすっかり消えてしまっています。
国道19号線に沿って歩きました。
その左には中央線が走っています。
電車の本数が少なく、たまにしか会いませんでした。




やがて贄川(にえかわ)駅につきました。
日出塩駅を出発してから約2時間です。
このあたりの駅はみんな同じような建物のようです。
ここでしばらく休憩しました。



駅を過ぎて橋を渡ります。
橋の欄干に絵がはめ込んでありました。
大名行列を表現しているようです。



こんな絵が数種類はめ込んでありました。
なかなかおもしろいアイデアだと思いました。
関所が透けてみえます。



これが関所です。
贄川宿は日本橋から数えて33番目の関所です。
昔は旅籠が25軒あったそうです。




関所の前まで行ってみました。
これは昭和51年に古図をもとに復元された番所だそうです。
地下が「考古館」になっているようですが、入りませんでした。



贄川宿を過ぎてしばらく歩くと大きな木がありました。
長野県の特別天然記念物に指定されている「トチの木」だそうです。
近くに行ってみました。



樹齢約1000年だそうです。
幹に大きなこぶがたくさんできていました。
大きな木からは元気が貰えます。
まだまだ芽吹きには早いようでした。



足元に白い花が咲いていました。
ニリンソウです。
普通、ニリンソウは花びらが5枚です。
これには10枚ありました。
ニリンソウの変種かも知れません。
目的の奈良井宿まではまだ7キロくらいあるようです。
まだまだ歩きます。


◎付 録
ボタンが咲いていると聞いて近くのお寺に見に行って
きました。


柔らかい感じのボタンが出迎えてくれました。
全体がピンクですが、花の内部が少し濃い色をしています。
きれいでした。


最近、白いボタンもよく見かけます。
この色も清楚でいいですね。
かわいい感じの花でした。



黄色いボタンもよく目立ちます。
ボタンにもいろんな色があるようです。
咲き始めはどの花も柔らかい感じがしますね。



一般によく見るボタンです。
もっと濃いムラサキの花もあるようです。
ボタンは次々に花を咲かせますが、散るのも早いようです。
ここは「ボタン寺」として知られているようです。
久し振りに訪ねてきれいな花を楽しみました。

中山道(12-1)

2009-05-04 | 中山道
平成19年4月21日に東京の日本橋を出発した「中山道歩き」も
今回で12回目になりました。
昨年、11月に塩尻~薮原宿を歩いてから休眠に入り、今年初めての
歩きになります。


4月18日~19日に実施しました。
例によって立川から鈍行に乗りました。
塩尻駅で中央西線に乗り継ぎますので、そこで特急でくる仲間と
合流します。
塩山駅に入る手前でこんもりした山が見えます。
塩山市の名前のいわれにもなっている「塩の山」です。
すっかり緑が濃くなっていました。
このあたりから遠くに南アルプスが見えるハズですが、この日は
春霞でみえませんでした。



甲府を過ぎるあたりから、鳳凰三山が姿を見せます。
地蔵の頭にあるオベリスクがかようじてわかりました。
走っている電車の窓からなのでなかなかよく撮れません。
鈍行の魅力はこうやって山を眺めながら目的地に行けることです。



やがて甲斐駒ヶ岳が姿を現してくれました。
ここからみると左側が鋭く切れ込んでいます。
丸く見えるのが「摩利支天」のようです。
仙水峠から登れば比較的楽に登れる山です。
頂上には大きな祠がありました。



更に進むと山の中に白く雪が残っているところが見えます。
富士見スキー場です。
人工降雪機があり、この連休中も滑れるそうです。
たくさんの人がスキーを楽しんでいることと思います。



塩尻駅で中央西線に乗り換えました。
ここで仲間が待っていました。
今回も20名近い参加者がいました。
多少、出入りがありますが、ほぼメンバーは固定されてきたようです。
今回のスタートは日出塩駅です。
小さな無人駅でした。



しばらく歩くとこんな碑が建っていました。
「是より南 木曽路」とあります。
横に大きなシダレザクラが咲いていました。
朝が早かったので、ここでお昼にしました。



なかなか立派な石碑です。
江戸時代には松本藩と尾張藩の国境だったところだそうです。
ここでゆっくり食事を楽しみ、次に向かいました。




右下に川が流れています。
このあたりは国道19号線に沿ってしばらく歩くようです。
頻繁に大型トラックが走っていました。
カラマツが芽吹いています。
春の芽吹きと秋の紅葉がきれいな木です。



ここは明治天皇も歩かれたようです。
立派な石碑が建っていました。
我々が休んでも何もありません。
足跡だけ残しておきました。



黄色い花が咲いていました。
キバナカタクリです。
園芸種として人気が高いようです。
初めてみたという人もいました。




右の少し奥に変わった名前のお寺がありました。
なかなかユニークな名前です。
梅の花に誘われてウグイスが飛んでくるのでしょうか?
建物が新しいのが気になりました。
もうすぐ贄川(にえかわ)宿です。



◎付 録
クサイチゴ

空地などに咲いている花です。
春先からかなり遅くまで咲いています。
赤い実がなり、食べられます。
野原の足元にも咲いていてよく目立つ花です。



ニガイチゴ

クサイチゴに似ていますが、葉っぱと花の姿も違います。
やはり赤い実がなり、食べられますが種を噛むと苦いので
この名前がついています。
里山でよく出会えます。



チゴユリ

この時期はこの花に会いたくてよく里山を歩きます。
今年は例年より1週間くらい早く咲いていました。
小さな花で下を向いています。
これだけは声をかけたら顔を上げてくれました。
笑顔がステキな花でした。


ガマズミ

やはり春山でよく出会います。
小さい花がたくさん集まっています。
オシベが元気にバンザイしているようです。
何かよいことでもあったのでしょうか?
秋の赤い実は喉を潤すのによいですね。

ゴールデンウイークも今日あたりから道路が渋滞するようです。
昨日までよく晴れていましたが、今朝は曇っています。
雨が降れば山の木々が活き活きしてきます。
恵みの雨がそろそろ欲しい頃です。


高尾・植樹祭(2)

2009-05-03 | 里山

会場から林道を約1時間くらい歩いて植樹場所につきました。
かなり急斜面なところです。
杉林を伐採した跡のようでした。





山の斜面を更に登っていきます。
「登山靴で参加してください」といわれていたので、私は登山靴で行きましたが、
スニーカーで参加している人も多かったようです。
雨なら滑るのでやはり登山靴のほうが安全だと思いました。




植樹場所には事前に名札をつけた竹竿が立っていました。
我々の班はカツラを植えるようです。
各エリアが決められていました。



クワも現場に用意されていました。
カツラの苗木はかなり小さいものでした。
名札と苗木を確認してから、クワで30cmくらいの穴を掘ります。





苗木を植えた後は掘った土を埋め戻し、しっかりと足で踏み固めます。
掘るとき除けていたポールを苗木の近くに戻しました。
土は意外と柔らかかったのですが、杉の根っこの近くはできるだけ避けるようにして
植えました。



ポールにはこのように名札がついています。
植え終わったら、この名札に日付と名前を書きました。
数年後にどのくらい大きくなっているか楽しみです。



若い女性が近くにいました。
穴の掘り方を指導してあげたら、すぐに要領がわかったようです。
3人で10本ほど植え、それぞれ連名でサインしました。
よい記念になったようです。
この日はオニグルミやヤマグリなど27種類の広葉樹を中心に1520本の
苗木を植樹したそうです。
植樹が終ると、持ってきたおにぎりを食べ、三々五々会場に引き返します。
クワを1本担いで降り、途中の沢で洗って返却しました。

ミヤマキケマン

ミヤマキケマンが咲いていました。
まだ咲いたばかりのようで、色がきれいです。
花も咲き始めが初々しいです。


ヒトリシズカ

ヒトリシズカが二人?で歓迎してくれました。
オシベだけの変わった姿の花です。
静御前が舞う姿に似ているそうですが、その舞いをみたことがありません。
やはり静かに舞うのでしょうね。



新緑に太陽の光が反射してきれいでした。
空気に甘い香りが漂っていました。
この時期、山に入ると美味しい空気を吸うことができます。
小鳥も元気に鳴いていました。



ミミガタテンナンショウ

きれいな姿のミミガタテンナンショウです。
色が濃いのはカントウマムシグサとも呼ぶようです。
今の時期はたくさん顔を出しています。
これには葉っぱに少し斑が入っていました。



ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサクです。
花のすぐ下の小葉(托葉)がギザギザしています。
これはかなりブルーがきれいでした。
よく見ると花の姿もおもしろいですね。


シロバナエイザンスミレ

シロバナエイザンスミレがにっこり微笑んでいました。
この林道にはたくさんありました。
スミレの仲間はたくさんありますが、エイザンスミレは葉っぱで
見分けられます。
これは特別に整った姿をしていました。

会場につくと温かいトン汁とつきたてのお餅が待っていました。
先ほど一緒に植樹した女性が手を振っています。
近くに座っていろいろ話をしました。
初めて参加したそうですが、楽しかったといっていました。
よい経験になったようです。
来年は10回目になるそうです。
都合がつけばまた参加してみたいと思いました。

高尾の植樹祭(1)

2009-05-01 | 里山

三浦・岩礁のみちを歩いた翌日、高尾の植樹祭に参加しました。
高尾駅からバスに乗り、日陰で降ります。
ここから植樹祭が行なわれる会場に歩いて向かいました。
中央線のガードをくぐるとこのような場所があります。
走っている線路が中央線、遠くにみえる高い道路は圏央道と中央高速が
合流するところです。
まるで、空の上を走っているような場所でした。



白いケマンが現れました。
シロヤブケマンと呼んでいます。
花全体が白く、山の湿ったところが好きなようです。
ムラサキケマンの変種のようです。



これがタカオスミレです。
日陰沢にあるとは聞いていましたが、なかなか会えませんでした。
葉っぱが茶色いのですぐにわかりました。
高尾の特有種のようです
会いたいと思っている花に会えると嬉しいものです。
一株でしたが、大感激でした。



葉っぱが全体に丸いので、マルバスミレだと思います。
高尾にはたくさんのスミレの種類があります。
ここにはこのスミレがたくさん咲いていました。
花もまとまった姿をしています。




ラショウモンカズラです。
花が大きく、片側にくっついていて下から咲き出します。
花の姿が羅生門で切り落とされた鬼の腕に似ているそうです。
何となく怖い名前の花ですね。



シロバナエイザンスミレが咲いていました。
エイザンスミレは葉っぱがギザギザしていて花の色がピンクです。
これは白い色なのでシロバナがついています。
この花も高尾に多いようです。



ミヤマキケマンです。
海岸に咲いているのは、キケマンといって区別しています。
どちらも花の色は黄色です。
これはまだ咲き始めのようでした。




ジロボウエンゴサクです。
ヤマエンゴサクとの違いは花の下の小さい葉っぱ(小葉)にギザギザが
あるかないかで見分けています。
ギザギザがあればヤマエンゴサク、なければジロボウエンゴサクです。
これにはありませんでした。
花の色も淡いピンクをしています。



ヤマルリソウも群生していました。
いつも花だけマクロで撮っていますが、今回は全体像を紹介します。
茎が地面を這うように広がっています。
昔はもっとあったようですが、数が少なくなっているそうです。
大切にしたい花です。



約1時間ほど歩いて会場に着きました。
既にたくさんの人が集まっています。
この植樹祭は今年で9日目だそうです。
今回、お誘いを受けて初めて参加しました。
受付をすると木でできたネーム板とヘルメットを渡されました。
ネーム板に名前を書いて首からぶら下げます。




たくさんの人が集まっています。
企業からのグループや家族連れなども多いようでした。
いろんな人の挨拶のあと、グループ編成が行なわれました。
そのグループが更に分けられ、少人数の班になりました。
主催者の話ではこの日の参加者は500人以上だということでした。



班ごとに植樹する山まで歩きます。
会場から1時間くらい奥にあるそうです。
比較的若い人が多かったように思います。
植樹して自然の大切さを身を持って体験するのはよいことです。
緩やかな登山道を黙々と歩いていました。



歩きながらも道端の花が目に入ります。
これはヨゴレネコノメソウです。
ネコノメソウの仲間ですが、葉っぱに小さな斑点があります。
それが汚れているようにみえるので、ヨゴレとつきました。
たくさん咲いていました。



植樹場所近くに咲いていました。
ミヤマエンレイソウ、別名:シロバナエンレイソウといいます。
もっと高い山に咲くエンレイソウは濃いムラサキ色をしています。
まだ咲き始めのようで花が下を向いていました。
これから植樹を始めます。

今日はこれから丹沢にでかけます。
今晩は小屋泊まりで明日の夜帰る予定です。
まだまだ新緑が楽しめそうです。