山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中山道(12-4)

2009-05-07 | 中山道

一夜明けました。
宿泊した「ならい荘」です。
なかなかよい宿でした。
赤い車は別のツアー客です。
やはり20名くらい泊まっていました。
中山道の「よい所だけ」を歩いているようでした。




宿の奥にきれいなサクラが咲いていました。
名前はわかりませんが、きれいなピンク色をしています。
毎年宿に泊まる人達を楽しませてくれているようでした。



前回はここから鳥居峠を越えて宮ノ越宿まで歩いています。
今回はその間を電車で移動して宮ノ越から先を歩きます。
変則的ですが、必ず繋いでいます。
宿の車で駅まで送ってもらいました。
奈良井宿は中山道の丁度中間点です。
「どまん中」のノボリが立っていました。
東海道は静岡の袋井が「どまん中」になります。
毎年、「どまん中祭り」というのが開催されていました。




電車がくるまで少し時間がありました。
数人の仲間がホームに入ってサクラを楽しんでいます。
サクラはもう終わっていたと思っていただけに嬉しい
プレゼントでした。



私は再度宿場のほうに行ってみることにしました。
2回とも夕方だたので、朝の雰囲気を味わってみたかったからです。
奈良井宿の標識もサクラによくマッチしていました。




朝の宿場は静かです。
観光客は誰も歩いていません。
「あぶらや」さんの壁には「木曾の大橋」のポスターが
貼ってありました。
スケッチ風のポスターだたので、雰囲気がよかったです。




少し歩くと番傘が目に入りました。
この宿場は電線を地中に埋設したようで、電柱がありません。
すっきりしていました。



1軒の宿の前にこんな言葉が飾ってありました。
木の根っこをうまく使っています。
「花筏」とは俳句の世界では春の季語だそうです。
「人生は出会い・・・」まさにその通りだと思いました。



この宿場にはこのような水場があります。
冷たい水が流れていました。
かなり新しいものが多いのですが、これは結構古いようです。
苔が朝日に光ってきれいでした。



水場の近くにイワウチワが咲いていました。
これは園芸種のようです。
山の岩場を好む花です。
今年は山で見ることができませんでした。
こんなところで会うとは思ってもいませんでした。
これも「出会い」の一つのようでした。




奈良井駅に戻って電車になりました。
歩くとたいへんでしたが、あっという間に宮ノ越駅に到着しました。
ここで身支度を整えて歩きます。
一晩で疲れが取れたようで、みんな元気でした。



早速、サクラが挨拶してくれました。
山は少しずつ新緑が始まっているようです。
のどかな風景が広がっていました。



宮ノ越駅をでてしばらくするとこんな標識がありました。
今の単位では約268キロくらいでしょうか。
中山道は京都まで約530キロくらいあります。
まだまだ先が長いです。



◎付 録
サンザシ

サンザシの花が咲き出しました。
オシベがよく目立つ花です。
秋には赤い実がなります。


アカバナサンザシ

サンザシの園芸種のようです。
赤い花が太陽の光を浴びて輝いていました。
花びらが八重のようです。


メギ

メギ(目木)の花です。
小さい花がたくさんぶら下がっています。
枝に鋭いトゲがあります。
山で自生しているのは葉っぱが緑色をしています。
これは園芸種のようです。
木の皮を煮出して目の治療にしたそうです。


タニウツギ

山の谷筋に咲いています。
この花が咲くと田植えを始めるので「タウエバナ」とも呼ばれる
ようです。

連休後半は雨になってしまいました。
田植えの後の雨は「恵みの雨」のようです。
週末はまた山が待っています。
すっきりと晴れて欲しいです。