山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

安達太良山(その1)

2009-05-25 | 福島の山
福島県に安達太良山という山があります。
高村光太郎の「智恵子抄」にでてくる山です。
連休から1週間経った週末に行ってきました。



今回の参加者は7名でした。
2台の車に分乗し、ETC(¥1000)を利用して「あだたらスキー場」で
合流しました。
正面の建物からゴンドラが出ています。
我々はここから歩きました。



登山道入り口の案内板です。
安達太良山に登るコースもいろいろあるようです。
今回は勢至平からピークを目指し、くろがね小屋に降りる
コースを取りました。
天気はまずまずでした。

オオカメノキ

早速花が出迎えてくれました。
オオカメノキです。
別名:ムシカリといいます。
葉っぱを虫が好きでよく食べられるようです。
大きく見える花は化粧花で本当の花は真ん中にある小さな花です。
化粧花は飾り花とも呼ばれ、虫を呼び寄せるためのもののようです。



しばらくは林道歩きが続きます。
途中に標識がありました。
これから安達太良山に登り、くろがね小屋に泊まる予定です。
直接、くろがね小屋に行くこともできるようです。




明るい林道です。
カラマツが芽吹いていました。
男性4名、女性3名、合計7名のパーティです。
春の明るい日差しが降り注いでいました。



林道は少しずつ細くなって登っています。
途中、安達太良山の頂上が見えるところがありました。
こんもり盛り上がったところがピークです。
この姿から別名:乳頭山(おっぱいやま)とも呼ばれています。
左の稜線はロープウエイの頂上駅から歩く稜線です。
雪はかなり少なくなっていました。



左に目をやると、ロープウエイの山頂駅が見えました。
先ほどのスキー場からロープウエイに乗り、この稜線を歩けば
1時間半くらいで頂上に出られるようです。

タムシバ

登山道の脇に白い花が咲いていました。
タムシバです。
コブシに似ていますが、花の大きさや姿が違います。
コブシには花の下に葉っぱが1枚ありますが、これにはありません。
また、咲く時期もコブシよりかなり遅くなって咲きます。




アップで撮ってみました。
なかなかきれいな花です。
真ん中にたくさんあるオシベや緑色をしたメシベの姿などは
コブシにそっくりです。
この姿からよくコブシに間違われるようです。



なだらかな登山道が続きます。
もう少し雪があると思っていたのですが、すっかり消えて
いました。
春がやっと訪れた感じのようでした。


ショウジョウバカマ

登山道の足元にショウジョウバカマが顔を出していました。
雪解けと共に姿を現す花です。
全体が赤く中国で伝説の動物、猩猩(ショウジョウ)に似ているので、
ついた名前だそうです。
これは柔らかいピンク色をしていました。



このあたりは勢至平と呼ばれているところです。
歩き出して1時間30分くらいのところでした。
ここまでは比較的ゆるやかな道でした。
もうすぐ分岐があるようです。