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翌日もよい天気でした。
幸い具合悪くなった女性も一晩寝たら元気になったようです。
再び峰の辻から牛の背に登って稜線を歩きます。
今回は箕輪山~鬼面山~野地温泉と縦走してタクシーで
車をおいてあるスキー場まで戻る予定です。
小屋のすぐ上に牛の背に登るコースがあるようです。
ガスが噴出しているようで、立ち入り禁止になっていました。
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イワカガミの葉っぱがたくさんありました。
まだ花が咲いていません。
もうすぐすると小さいピンクの花が咲きます。
朝日に照らせれて鏡のように輝いていました。
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前日下ってきた道を登ります。
右側にどっしりした山が見えます。
鉄山という山だそうです。
大きな土砂の中から顔を出した姿に見えました。
噴火の名残のようでした。
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ショウジョウバカマが朝の挨拶をしてくれました。
これはまだ咲き始めのようです。
ショウジョウではなく少女(ショウジョ)と呼んでもよさそうです。
オシベのヤクが大きく膨らんできれいでした。
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前日下った雪渓を登ります。
奥の雪渓にクッキリと道ができています。
この時期の雪は締まっていて歩きやすいです。
雪渓から登山道に上がるところは下が空洞になっている
場合があるので、踏み外しに気をつけたいものです。
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雪渓の途中で下を眺めてみました。
思わず「シリセード(お尻で滑ること)」したくなりましたが、
登ってくるのがたいへんなので止めました。
ここの雪渓は夏まで残るようです。
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太陽の下におもしろい形の雲がでていました。
イルカに見えましたが、如何ですか?
その前を小さな魚が泳いでいます。
こんな雲をみていろいろ空想するのも楽しいですね。
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小屋をでて1時間30分くらいで峰の辻に到着しました。
前日登った安達太良山の頂上がよく見えます。
風がかなり吹いていました。
ここから牛の背までは30分くらいです。
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稜線にでるまで少しショートカットするようです。
雪の上はどこを歩いても歩きやすいです。
風がだんだんと強くなってきました。
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雪渓の上に白い筋がみえます。
石が転がった跡です。
途中に幾つか石が残っています。
白馬の大雪渓で落石にあって怪我をする事故があります。
石は雪があると音もなく落ちてきます。
ガスで視界が悪い時は特に要注意です。
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登ってきたほうを見ました。
大きな黒い雲が流れています。
晴れてはいるのですが、何となくようすが変です。
稜線にでる手前で更に風が強くなり、小石が顔に当たるように
なりました。
女性が前に進めなくなり、岩陰に座ったままです。
稜線まで10mくらいのところでリーダーと話し合い、縦走を
諦めることにしました。
稜線に出て吹き飛ばされたら、怪我だけでは済みません。
全員納得しました。
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引き返すと決まれば足は速いです。
少しでも風が少ないところまで急ぎました。
このあたりは普段でも風があるそうです。
でも体が1歩も前に進めないような風は久し振りでした。
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だいぶ降りてきたところで安達太良山に別れを告げました。
前日登っておいてよかったです。
本当は体調を悪くした女性に噴火口の跡を見せたかったです。
でもあの強風で彼女の体が浮いてしまったので、見れなくても
納得してくれたと思います。
山は決して無理しないことです。
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やっと風が静かになったところまで降りてきました。
ここで小休止です。
空には先ほどのイルカが変身した雲が流れています。
強風の原因はこの雲だったのでしょうか?
これから小屋に引き返します。
◎付 録
アワモリショウマ
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アワモリといっても焼酎ではありません。
夏山でよく出会います。
小さな花がたくさん咲いています。
遠くからみると泡のように見えるからついた名前の
ようです。
シモツケ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/5a/518de49cab72bd430ad42f7c747f4205.jpg)
シモツケは下野(栃木県)に多いので、この名がつきました。
これでも立派な木です。
似た花にシモツケソウというのがあります。
こちらは草なのでクサシモツケともいいます。
花は似ていますが、葉っぱが違います。
いずれも夏の花です。
イワシモツケ
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これは岩場に生えている花です。
シモツケの仲間では一番花が大きいです。
本州の中部以北、関東や東北の山に分布しています。
これから夏山で楽しませてくれると思います。
今朝はかなり激しい雨が降っています。
気温も低いです。
週末は何とか晴れて欲しいです。