山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

高尾・植樹祭(2)

2009-05-03 | 里山

会場から林道を約1時間くらい歩いて植樹場所につきました。
かなり急斜面なところです。
杉林を伐採した跡のようでした。





山の斜面を更に登っていきます。
「登山靴で参加してください」といわれていたので、私は登山靴で行きましたが、
スニーカーで参加している人も多かったようです。
雨なら滑るのでやはり登山靴のほうが安全だと思いました。




植樹場所には事前に名札をつけた竹竿が立っていました。
我々の班はカツラを植えるようです。
各エリアが決められていました。



クワも現場に用意されていました。
カツラの苗木はかなり小さいものでした。
名札と苗木を確認してから、クワで30cmくらいの穴を掘ります。





苗木を植えた後は掘った土を埋め戻し、しっかりと足で踏み固めます。
掘るとき除けていたポールを苗木の近くに戻しました。
土は意外と柔らかかったのですが、杉の根っこの近くはできるだけ避けるようにして
植えました。



ポールにはこのように名札がついています。
植え終わったら、この名札に日付と名前を書きました。
数年後にどのくらい大きくなっているか楽しみです。



若い女性が近くにいました。
穴の掘り方を指導してあげたら、すぐに要領がわかったようです。
3人で10本ほど植え、それぞれ連名でサインしました。
よい記念になったようです。
この日はオニグルミやヤマグリなど27種類の広葉樹を中心に1520本の
苗木を植樹したそうです。
植樹が終ると、持ってきたおにぎりを食べ、三々五々会場に引き返します。
クワを1本担いで降り、途中の沢で洗って返却しました。

ミヤマキケマン

ミヤマキケマンが咲いていました。
まだ咲いたばかりのようで、色がきれいです。
花も咲き始めが初々しいです。


ヒトリシズカ

ヒトリシズカが二人?で歓迎してくれました。
オシベだけの変わった姿の花です。
静御前が舞う姿に似ているそうですが、その舞いをみたことがありません。
やはり静かに舞うのでしょうね。



新緑に太陽の光が反射してきれいでした。
空気に甘い香りが漂っていました。
この時期、山に入ると美味しい空気を吸うことができます。
小鳥も元気に鳴いていました。



ミミガタテンナンショウ

きれいな姿のミミガタテンナンショウです。
色が濃いのはカントウマムシグサとも呼ぶようです。
今の時期はたくさん顔を出しています。
これには葉っぱに少し斑が入っていました。



ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサクです。
花のすぐ下の小葉(托葉)がギザギザしています。
これはかなりブルーがきれいでした。
よく見ると花の姿もおもしろいですね。


シロバナエイザンスミレ

シロバナエイザンスミレがにっこり微笑んでいました。
この林道にはたくさんありました。
スミレの仲間はたくさんありますが、エイザンスミレは葉っぱで
見分けられます。
これは特別に整った姿をしていました。

会場につくと温かいトン汁とつきたてのお餅が待っていました。
先ほど一緒に植樹した女性が手を振っています。
近くに座っていろいろ話をしました。
初めて参加したそうですが、楽しかったといっていました。
よい経験になったようです。
来年は10回目になるそうです。
都合がつけばまた参加してみたいと思いました。