山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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高尾の植樹祭(1)

2009-05-01 | 里山

三浦・岩礁のみちを歩いた翌日、高尾の植樹祭に参加しました。
高尾駅からバスに乗り、日陰で降ります。
ここから植樹祭が行なわれる会場に歩いて向かいました。
中央線のガードをくぐるとこのような場所があります。
走っている線路が中央線、遠くにみえる高い道路は圏央道と中央高速が
合流するところです。
まるで、空の上を走っているような場所でした。



白いケマンが現れました。
シロヤブケマンと呼んでいます。
花全体が白く、山の湿ったところが好きなようです。
ムラサキケマンの変種のようです。



これがタカオスミレです。
日陰沢にあるとは聞いていましたが、なかなか会えませんでした。
葉っぱが茶色いのですぐにわかりました。
高尾の特有種のようです
会いたいと思っている花に会えると嬉しいものです。
一株でしたが、大感激でした。



葉っぱが全体に丸いので、マルバスミレだと思います。
高尾にはたくさんのスミレの種類があります。
ここにはこのスミレがたくさん咲いていました。
花もまとまった姿をしています。




ラショウモンカズラです。
花が大きく、片側にくっついていて下から咲き出します。
花の姿が羅生門で切り落とされた鬼の腕に似ているそうです。
何となく怖い名前の花ですね。



シロバナエイザンスミレが咲いていました。
エイザンスミレは葉っぱがギザギザしていて花の色がピンクです。
これは白い色なのでシロバナがついています。
この花も高尾に多いようです。



ミヤマキケマンです。
海岸に咲いているのは、キケマンといって区別しています。
どちらも花の色は黄色です。
これはまだ咲き始めのようでした。




ジロボウエンゴサクです。
ヤマエンゴサクとの違いは花の下の小さい葉っぱ(小葉)にギザギザが
あるかないかで見分けています。
ギザギザがあればヤマエンゴサク、なければジロボウエンゴサクです。
これにはありませんでした。
花の色も淡いピンクをしています。



ヤマルリソウも群生していました。
いつも花だけマクロで撮っていますが、今回は全体像を紹介します。
茎が地面を這うように広がっています。
昔はもっとあったようですが、数が少なくなっているそうです。
大切にしたい花です。



約1時間ほど歩いて会場に着きました。
既にたくさんの人が集まっています。
この植樹祭は今年で9日目だそうです。
今回、お誘いを受けて初めて参加しました。
受付をすると木でできたネーム板とヘルメットを渡されました。
ネーム板に名前を書いて首からぶら下げます。




たくさんの人が集まっています。
企業からのグループや家族連れなども多いようでした。
いろんな人の挨拶のあと、グループ編成が行なわれました。
そのグループが更に分けられ、少人数の班になりました。
主催者の話ではこの日の参加者は500人以上だということでした。



班ごとに植樹する山まで歩きます。
会場から1時間くらい奥にあるそうです。
比較的若い人が多かったように思います。
植樹して自然の大切さを身を持って体験するのはよいことです。
緩やかな登山道を黙々と歩いていました。



歩きながらも道端の花が目に入ります。
これはヨゴレネコノメソウです。
ネコノメソウの仲間ですが、葉っぱに小さな斑点があります。
それが汚れているようにみえるので、ヨゴレとつきました。
たくさん咲いていました。



植樹場所近くに咲いていました。
ミヤマエンレイソウ、別名:シロバナエンレイソウといいます。
もっと高い山に咲くエンレイソウは濃いムラサキ色をしています。
まだ咲き始めのようで花が下を向いていました。
これから植樹を始めます。

今日はこれから丹沢にでかけます。
今晩は小屋泊まりで明日の夜帰る予定です。
まだまだ新緑が楽しめそうです。