山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

安達太良山(その6)

2009-05-30 | 福島の山

下る途中でもう一度安達太良山を眺めました。
ここからみる姿もなかなかよい姿です。
風が強いので、雲が激しく動いています。
心の中でそっと別れを告げました。



左手をみると竜巻のような雲が流れてきます。
強風はこの雲のせいでしょうか?
だいぶ降りてきたので、風は静かになっていました。



最後の雪渓を渡り終えて振り返ってみました。
雪の上にルートが曲線を描いています。
距離にして100mくらいだったでしょうか。
それなりに楽しませてくれました。



無事にくろがね小屋に着きました。
上りは1時間30分、下りは50分でした。
さすがに下りとなると早いです。
掃除中の小屋に入れて貰い、小屋の前の雪でカキ氷を
作りました。
スコップで深いところの雪に小豆の甘納豆を入れただけのものです。
これに焼酎を入れたら、意外と美味しかったです。
スイスに行った時、アイスクリームにウオッカを入れた
「ソルベット」というデザートがありました。
それを思い出してやってみました。



時間がたっぷりあったので、コーヒーを飲んだりして
30分以上小屋にいました。
小屋に別れを告げて下山にかかります。
途中でタムシバの開花前の姿に出会いました。
このような姿も凛としてよかったです。



ここから先はほとんど水平です。
ところどころに雪が残っていました。
途中で歩いてくる人に何人か会いました。
風のためロープウエイは休止していたそうです。
やはりあの風では無理でしょうね。



ここの登山道は歩きやすかったです。
木々の芽吹きはこれからのようで、まだまだ寒々としていました。
それにしてもみんなの足は速いです。
もう気持ちは温泉に向かっているようでした。



振り返ると箕輪山がどっしりした姿を見せていました。
左の稜線を歩く予定でした。
写真では見えませんが、雲のようすからまだ風が強いようです。
またいつか会いにきます。



あまりにも淡々とした道なので、途中から旧道に入りました。
ショウジョウバカマが群生していました。
雪解けと共に咲く花です。
花の時期は茎が短いですが、花が終わる頃になるとぐんぐん伸びて
種をできるだけ遠くに飛ばそうとします。
なかなか賢い花です。



旧道は1人が通れる幅でした。
右側に本道が平行して通っています。
この道は人に会わなくてよかったです。
花はショウジョウバカマだけでした。



左側にカラマツ林が目立ちます。
やっと芽吹きが始まったようです。
カラマツは新緑と秋の紅葉の両方が楽しめます。
雲は激しく動いていました。



最後に出会ったショウジョウバカマです。
鮮やかなピンク色をしていました。
ヤクもまだシロっぽかったです。
初めて会ったので恥ずかしかったのかも知れません。
手を振って別れました。



ツクバネソウが顔をだしていました。
蕾はまだできたばかりのようです。
これから少しずつ伸びて花を咲かせることでしょう。
柔らかそうな葉っぱが新鮮でした。

今日はこれから中山道歩きに出掛けます。
塩名田宿から和田峠を越えて下諏訪まで歩く予定です。
距離が長いので、2泊3日になります。
2日(月)の夜、帰る予定です。