山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

丹沢・蛭ヶ岳(2-2)

2009-05-21 | 丹沢

前日と同じルートを途中まで下ります。
太陽を左から受けています。
草が朝露に濡れて輝いていました。



ここから右に入り、ユーシンに向かいます。
蛭ヶ岳山荘に泊まった人のほとんどが塔ノ岳から大倉に降りるか
檜洞から石棚経由で箒沢に降りるようでした。
我々はここから弁当沢を通って玄倉に向かいます。




5月に入っても緑らしいものはコバイケイソウだけです。
左側に鹿除けのフェンスが張ってあります。
ところどころに彼らが開けた穴が開いていました。
人間との知恵比べのようです。



大きなブナがありました。
少し芽吹きが始まっているようです。
空一杯に手を広げています。
もうすぐ柔らかい葉っぱを出すようです。



このルートはあまり歩かれていないようです。
登山道はかなり荒れていました。
頂上付近と少しずつ木のようすが変わってきています。
ブナの木も目立つようになりました。



倒れて朽ちた木にキノコがでていました。
サルノコシカケのようです。
ブナの倒木に生えるブナサルノコシカケは珍しいようです。
健康食品として取り扱われているようです。
これはかなり大きなものでした。



大きなモミジの木の根っこに赤ちゃんがたくさん顔をだして
いました。
どれも赤い顔をしています。
こんなにたくさん出てくると生存競争が厳しいようです。
なかなかおもしろい姿でした。



しばらくは大きなブナ林の中を歩きます。
この木が芽吹けばきれいだと思います。
しばらくはなだらかな下りが続きました。



やや緑が多くなってきました。
柔らかい太陽の光が差し込んでいます。
空気もひんやりして美味しかったです。



このあたりは登山道がありません。
好きなところが歩けます。
落ち葉でフワフワしていました。
表面が白く見える木はヒメシャラです。
ツバキの仲間でシャラとはナツツバキのことです。
夏になると白い花が咲きます。



ミミガタテンナンショウが顔を出していました。
まだ目覚めたばかりのようです。
まず顔を先に出し、それから葉っぱを広げるようです。
たくさんありました。



歩いている右側に富士山が姿を見せてくれました。
かなり遠いのでズーミングしています。
7月1日が山開きです。
最近事故も多いので、今年から登山者の装備などを登山口で
チェックし、ツアー登山者などの事故防止を行うそうです。
よいことだと思います。



マメザクラが姿をみせてくれました。
直径が1cmくらいの小さな花です。
下を向いて咲いています。
今回は随分たくさん楽しめました。




左下にダムが見えます。
あの近くまで下ります。
あと3時間くらいかかるようです。
下はかなり新緑が進んでいるようでした。
このコースを歩く人は少ないようです。
ルートハンティングできない人は止めたほうが
無難だと思います。