山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

安達太良山(その2)

2009-05-26 | 福島の山
ショウジョウバカマ

登山道の両側にはショウジョウバカマがたくさん咲いていました。
雪解けと共に咲く花です。
ここの雪解けは遅かったようです。
これはきれいなピンク色をしていました。
小さな花の集合体だというのがよくわかります。



ここでは1ヶ所に3個集まって咲いていました。
ここは広い場所です。
何もこんなに集まって咲くことはないのに・・・
親子か3人姉妹か聞き忘れました。
見ていて微笑ましい姿でした。



やがて分岐に差し掛かりました。
歩き出して2時間くらいでした。
普段は元気な女性の1人がこの日は朝から調子が悪いようでした。
話し合った結果、先に小屋に行くことしました。
1人ではかわいそうということで、もう1人の女性が付き添うことに
なりました。
2人と別れて我々は左のルートに入りました。



分岐から入ると、急に道が狭くなります。
おまけに真ん中が深くえぐられ、水が溜まっていました。
両側には枝が張り出しています。
時々顔にあたります。



こんな道は雪が積もっていれば歩きやすいです。
登山道の端を左右飛びながら歩きました。
非常に歩きにくい道でした。



少し登ると残雪が現れました。
この雪が解けて流れていたようです。
今年は雪解けが早かったようです。
もう少し残っていて欲しかったです。



真ん中はかなりぬかるんでいます。
前を行く2人も苦労していました。
これに葉っぱがでていたらもっと歩きにくくなります。
風がないだけでもよかったです。



ブッシュとの戦いが終わるとやっと展望が開けてきました。
安達太良山の頂上もよく見えます。
ここからは快適な歩きができるようです。



右のほうをみると大きな雪渓が見えます。
頂上に登ったら、あの雪渓の上部をトラバースして
小屋に降りる予定です。
雪渓上を降りている人が小さく見えました。




前を行く仲間は快調に飛ばしています。
ここも雪があれば歩きやすい道です。
石が多い登山道はゆっくり足元を確認しながら歩くことが
大切です。



安達太良山の頂上がだいぶ大きく見えるようになりました。
別名:乳首山(おっぱいやま)と呼ばれています。
なるほどよく似ています。


峰の辻

峰の辻という分岐に到着しました。
登山口から歩き出して3時間15分でした。
ここで岩陰に荷物をデポ(荷物を置くこと)しました。
帰りにまたここを通って荷物を回収します。
束ねてある篠竹は積雪期の目印に使うものです。



ザックを置いたので、急に背中が軽くなりました。
ここからは尾根に出てそのままピークを目指せばよいようです。
登山道には雪がまったくありませんでした。




歩いている右にどっしりした山が見えます。
鉄山というそうです。
下りのルートがよく見えます。
帰りはあそこを通って峰の辻まで降りる予定です。
もうすぐ頂上です。



◎付 録
ギンロバイ

高山の岩場に咲く落葉低木です。
花が白いく梅の花に似ています。
中国の四川省でも咲いていました。
これは近くの植物園で咲いていたものです。

キンロバイ

花が黄色いのでキンロバイという名前がつきました。
ギンロバイと同じ仲間です。
花はキジムシロなどによく似ています。

シチダンカ

ヤマアジサイの装飾花が八重になったものです。
従ってヤマアジサイの仲間です。
六甲山では幻の花と呼ばれているそうです。

アマチャ

アマチャが咲き出していました。
やはりアジサイと同じく装飾花を持っています。
真ん中の小さいのは花です。
まだ蕾のようでした。
これから楽しめるようでした。