山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その27)

2009-01-30 | 海外の旅

石垣の間から黄色い花が顔を出していました。
見た時は「オウバイ」だと思いました。
しかし、後で調べたらオウバイは花びらが6裂で中国原産です。
キソケイは5裂でヒマラヤ原産です。
従ってこれはキソケイのようです。
日本でもキソケイは公園などに植えられています。
春先に咲く花です。



少し離れた場所にかなり大きな木がありました。
3mくらい高い崖の上でしたが、よじ登って撮りました。
オウバイは中国では「迎春花」と呼ばれています。
キソケイも同じ仲間です。
ジャスミンの仲間ですが、匂いはしませんでした。



かなり急な下り坂です。
キソケイと遊んでいる間にみんなの姿が見えなくなりました。
急いで追いかけます。
大きな木は桜のようでした。
花が終わって小さなサクランボがたくさんなっていました。
ここでは「桜は春の花」とは限らないようです。
葉っぱも青々と茂っていました。



下からネマラの葉っぱを担いでくる人がいます。
先ほどのロバにも負けないくらいの量でした。
やはり家畜の餌にするようです。
「ナマステ!」と声をかけたら同じように返事してくれました。
日本でも人に会ったら挨拶をもっとするべきだと思います。
挨拶するだけならタダですから・・・ね。



このあたりには民家がポツポツとありました。
屋根の上に洗濯物が干してあります。
これで乾くのでしょうか?
遠くに集落が見えます。
谷を挟んで反対側です。
どうやらあそこが今晩泊まるロッジがあるところのようです。



やっとみんなの姿が見えました。
どこまでも坂道が続いています。
逆コースだとここは登りの連続になります。
確かにこちらのほうがたいへんだと思いました。
チャボに似たニワトリが足元で遊んでいました。
ここにも桜の木がたくさんありました。
2ヶ月くらい前に花が終わったような感じでした。



奥の家から子供が走ってきました。
挨拶をするとキチンと返してくれます。
顔立ちからすると遊び仲間のようです。
ゴム草履を履いているので足が真っ黒でした。



道には遠慮なくロバのフンが落ちています。
足元もよく見てあるかなとたいへんでした。
大きなものは乾燥させて燃料にするそうです。
火力が強いといっていました。



屋根を葺いています。
簡単な造りの家です。
2人の女性は座ってみているだけでした。
やはり挨拶をしたら返してくれました。
気持よかったです。



これがロバと人間が運んでいたネマラという木です。
確かにイチジクに似た実がなっています。
取ってみましたが、かなり硬い実でした。
ガイドに聞いたら「食べられない」といっていました。
見た目は美味しそうでした。
イチジクの原種のようです。



谷の反対側に集落が見えてきました。
目的地は手前ではなく右奥にあるところです。
手前の上に見える建物は学校のようです。
このあたりからは片道1時間以上かかりそうです。
子供達は平気なんでしょうね。



ポインセチアが咲いていました。
2m以上ある大きな木です。
日本では鉢植えしかみたことがありません。
遠くの棚田がきれいでした。




この吊り橋を渡って反対側に行きます。
昼食を食べてから約2時間くらい歩いたところです。
標高は1500m、気温は15℃でした。
ここから目的地まではあと30分くらいのようです。

最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
辛い道のり (地理佐渡..)
2009-01-30 06:20:28
おはようございます。

急な山坂を上り下り。一つ谷をまたぐのにも
大変そうな土地柄です。ネパールの音楽の調
子を思い出しています。なんとなく人の歩み
の拍子にあいそうな曲調のものがあったこと..。

さて、ありがたいコメントをいただきました。
今朝になってまた少し楽になってきました。
ただ、原因が骨にあるとのことでしたので、
もはやそのことを念頭に置かねばなりません。
上手につきあっていきたいなぁと思っています。
返信する
Unknown (ひーちゃん)
2009-01-30 06:43:50
谷をひとつ越えるのも大変ですね
何処までも続く石段
私の渡れない吊り橋
1時間も絶えられません
キソケイがきれいですね
ネパールの人は働き者ですね
洗濯物を屋根に広げて干す
型崩れしなくていいのかな
返信する
自然と共存いいですね (フレデリカ)
2009-01-30 08:38:52
ロバの糞を乾燥させて燃料に使うのですね、先進国からすると考えられない事かもしれないですが、昔ながらの自然がとけ込んでる生活いいなと思います、環境にも良さそうで無駄がないですね。私達の大昔のご先祖さん達もこの様な生活していたのでしょうね。ここでは食物の肥料に人糞とか使ってないのでしょうか?私が子供の頃祖母宅で肥えタンク?見た事あります。

一日何時間くらい歩いてたのですか?
子供達遠くの学校まで通ってるんですね。
返信する
地理佐渡さんへ (山小屋)
2009-01-30 09:10:56
長い坂道でしたが、ネパールの生活が感じられました。
時間が止まったようでした。
我々にはもうこんな生活はできないかも知れません。

長い間に骨は磨り減るそうです。
無理しないでゆっくり付き合ってください。
車に乗らずにできるだけ歩いたほうがよいそうです。
返信する
ひーちゃんへ (山小屋)
2009-01-30 09:14:13
山の上から遠くに見えた家々がだんだんと近くなってきます。坂道でしたが、ネパールの生活が垣間見れました。
本当に質素な生活をしています。
ここで生活すれば現代病などなくなるでしょうね。
返信する
フレデリカさんへ (山小屋)
2009-01-30 09:22:31
ネパールでは無駄になるものが何もないようです。
もちろん、人間が出したものも肥料として使っているようです。
中国の奥地やチベットなどでも同じような生活をしています。自然と共に暮らす・・・何か忘れていたものを思い出しました。

山に入ってこの日が5日目です。
1にちの歩きはいろいろでした。
短くて4時間から6時間、この日が一番長くて8時間でした。日本で歩く山よりはゆっくりしていました。
返信する
自然の中で (よっこ)
2009-01-30 11:28:41
キンケイの花が鮮やかに咲いていますね。
本当にオウバイに似ています。
山に囲まれて自然の中で素朴に生きる人達・・・
飼い主もいないで歩いている牛・・牛も馬も人間と共存していますね。あちこちにみられる棚田などなぜか懐かしく感じました。
ゆっくりと時が流れていて穏やかな気持になりました。
でも実際には山を越え谷を超え大変なのでしょうね。


返信する
トレッキング (まよこ)
2009-01-30 11:46:57
山小屋さん今日は。
1500mまで降りていらっしゃったのですね。
相当暖かそう キソケイや桜やセントポーリアもありそれを伺えます。
ネマラ・・イチジクにそっくりですが 食べられないとは・・・不思議ですね。

それにしても背景の段々畑凄いですね。
これから見ても坂道が続くのが解ります。

村の生活窺い知れて嬉しいです。
返信する
棚田 (アコード)
2009-01-30 15:13:34
ブログ閲覧に感謝です!
素晴らしい棚田の風景いいですね!
下り階段の連続、膝がガクガクくるのですが。
鍛え抜かれた山小屋さんの足は一般人と違うこ
とでしょうね。
有難うございました!


返信する
棚田 (とくさん)
2009-01-30 16:29:35
こんにちは
山また山の間に集落を作り自給自足の生活。
耕せる場所はどこでも利用する、厳しい生活をしてますね。
彼らにとって当り前の生活かも知れませんが。

日本に居ては彼らの生活が分かりませんね。
子供たちは何時見ても屈託のない顔ををしてます。
返信する

コメントを投稿