山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

津軽三霊峰(その1)

2008-09-30 | 東北の山
シーハイル

岩木のおろしが吹くなら吹けよ♪
岩から岩へとわれらは走る♪
きのうは梵珠峯(ぼんじゅね) 今日また阿闍羅(あじゃら)♪
けむり立てつつ おおシーハイル♪

スキーや山をやる人なら一度は歌ったことがあると思います。
津軽三霊峰とはこの歌に出てくる「岩木山」「梵珠山」「阿闍羅山」の3つを指します。
山仲間20名で登ってきました。


9月初めのある期間だけJR東日本が新幹線を含めて¥12,000で3日間乗り放題という特別切符を発売します。
これを利用するとかなり安く遊べます。
但し、「大人の休日クラブ」の資格者でなければこの切符は手に入りません。
まだ資格がないので、1人寂しく「夜行バス」で青森まで行きました。
新宿を午後11時に出発したバスは約10時間かけて翌朝9時前に青森駅に
到着しました。
ネットで調べたバスなので「片道¥5,300」でした。

駅前で朝食を済ませ、時間があったので港のほうに行ってみました。
ここは「アスパム」といって観光物産店があります。
建物は青森の「A]を現しているようです。
ホタテの加工品やリンゴの加工品がたくさんありました。




アスパムの裏側が海になっています。
左奥に青函連絡船の「八甲田丸」が係留されています。
内部は見学できます。
青函航路は青函トンネルができるまでは北海道へ渡る主要航路でした。



青森港です。
右が下北半島、左が津軽半島です。
津軽半島の先端に竜飛岬(たっぴみさき)があります。
そこから眺めれば北海道が目の前にみえます。
冬は風が強く、昔行ったことがありますが、立っていられないほどでした。
「津軽海峡」という歌にぴったりなところです。



アスパムの裏側です。
青森には何回か仕事できました。
冬の寒い時は道路が凍りついていて歩くのに大変でした。
鍋料理とお酒が美味しかったです。
この建物の中にも美味しいお店があります。
10数年振りに訪ねましたが、懐かしかったです。



八甲田丸までは海に沿って遊歩道があります。
近くまで歩いてみることにしました。
青函連絡船は青函トンネルができる昭和63年まで運行されたそうです。
昭和29年には台風による大きな事故がありました。
いわるる「洞爺丸事故」で1400名以上の犠牲者がでたそうです。
これを契機にして青函トンネル計画が具体化されることになったようです。




八甲田丸は内部の見学ができますが、自力航行ができないので
船舶ではないそうです。
青函航路にはたくさんの船が使われていました。
それぞれ役目を終えると外国に売られたり、日本の各地で係留保存されているようです。
戦争で海に沈んだり、解体された船も多いようです。
  


船の中にもレールが敷かれていて客車はそのまま積み込まれました。
学生の頃、上野駅を列車に乗り北海道に渡ったことがあります。
列車は上野を午前10時頃出発しましたが、ここを通過するのは夜中の
12時過ぎでした。
ホームを走って連絡線に乗ったことが懐かしく思い出されました。
北海道は1ヶ月かけて隅々まで旅しました。
時間はありましたが、お金をかけない質素な旅でした。




1時間ほど港を散策して駅に戻りました。
駅ビルなど随分立派になっていました。
朝新幹線や特急を乗り継いでくる仲間とは11時過ぎに
でる列車の中で落ち合う予定です。
最初に訪れるのは「梵珠山」で下車駅は奥羽本線の大釈迦という駅です。



無事に仲間と合流し、予約してあったタクシーで登山口まで行きました。
梵珠山にはいろんな登山コースがあるようです。
今回はこの「サワグルミコース」を登ることにしました。
天気はまずまずでした。

ツリフネソウ

最初に出迎えてくれたのは「ツリフネソウ」でした。
船を見てきたばかりなのにまたフネです。
今度は「乗って行け!」というのかも知れません。
この花は日本中かなり広く分布しているようです。
お尻の距がクルリと丸くなっていておもしろいです。



キバナアキギリ

キバナアキギリです。
今年初めて会いました。
この花も関東でみることができます。
アキギリは赤い花ですが、これは黄色なので
キバナとついたようです。


ユキザサ

ユキザサの実が赤くなっていました。
やはり青森は北です。
少し気候も早く進むようです。
登山道はそれほど荒れていなく、里山を歩いている感じでした。
どんな頂上が待っているのでしょう。