山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北穂高岳(その2)

2008-09-12 | 北アルプス
カニコウモリ

山野に行けばどこでも見られます。
葉っぱがカニの甲羅に似ていて2枚対になっているのでコウモリです。
茎の先端に筒状の白い花をつけます。
道路の右側にたくさんありました。


ヨブスマソウ

花はカニコウモリに似ていますが葉っぱが違います。
きれいな三角形をしています。
かなり背丈が大きくなります。
風に揺れてなかなか撮らせてくれませんでした。




メタカラコウに白いガが止まっていました。
後で調べたらシャクガの仲間で「シロツバメエダシャク」とありました。
黒い筋が印象的でした。
チョウと違ってガはなかなか動きません。
「ガ」が強いようです。


クサボタン

ほぼ徳沢園に近いあたりにたくさん咲いていました。
葉っぱがボタンの葉っぱに似ています。
花は先端がクルリと反り返っておもしろい形です。
一度見ると忘れられない花です。



ソバナ

時々山側から茎を伸ばして咲いています。
この姿の花もたくさんありますが、花柱は花冠から外に飛び出さないのが
特長です。
「岨菜」と書き「岨(ソバ)」とは山の切り立った崖のことだそうです。
そんな場所に咲く花なのでこの名がついたようです。



メタカラコウ

メタカラコウが群生していました。
これに似たオタカラコウというのもあります。
メタカラコウは舌状花が1~3枚、オタカラコウは5~9枚です。
葉っぱもメタカラコウのほうが小型で先端がとがっています。
夏山でお花畑を飾る花の一つです。


センジュガンピ

ナデシコ科の植物です。
花びらの先端が細かく縮れています。
センジュとは日光の中禅寺湖西岸の千手ヶ原のことでここで最初に
発見されたそうです。
上高地に来る度に会っていますが、清楚で好きな花の一つです。
本州中部以北から北海道にかけて分布しているようです。



ミヤマモジズリ

道路脇に1輪だけ咲いていました。
ランの仲間です。
ネジバナのことを別名:モジズリといいますが、それの山地型
のようです。
花もネジバナより大きく捩れていませんでした。
歩きながらでも小さな花が目に飛び込んできます。

ヨツバヒヨドリ

下のほうの葉っぱが4枚輪生しています。
まだまだ蕾が多いようでした。
似た花にヒヨドリバナがありますが、これは葉っぱが輪生せず
茎も下から幾つかに分岐します。
どちらもアサギマダラが好きな花です。



コキンレイカ

岩の間から顔を出していました。
花がオミナエシによく似ています。
別名:ハクサンオミナエシといいます。
ここでは黄色い花がよく目立ちました。


横尾山荘

花を見ながら歩いていたら徳沢園を通り過ぎて横尾まできて
しまいました。
上高地を出発して2時間50分でした。
地図上のコースタイムだと休憩なしで3時間10分です。
のんびり歩いた積りでも一人だと早いようです。

この小屋は現在改装中で60人しか泊れません。
奥の建物が新しく建てられたようで内部は2段ベッドの
個室を多く造るようです。
いつもここは通り過ぎるのでまだ泊ったことがありません。
上高地に午後着けばここに泊るのも良いかも知れません。


横尾大橋

横尾山荘の前で道が二つに分かれます。
真っ直ぐ行けば槍ヶ岳に行けます。
この橋を渡って沢沿いに歩けば涸沢(からさわ)です。
山荘の前にいた人はほとんどが槍に向かっていました。

私はこの橋を渡って涸沢に向かいました。
約3時間くらいの歩きになります。
時間は9時過ぎでした。昼過ぎには小屋に着くでしょう。