山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北穂高岳(その1)

2008-09-11 | 北アルプス
釜トンネル

会のプランとして募集しましたが、申込者はゼロでした。
止む無く1人で行くことにしました。
薬師から帰って1週間後、お盆過ぎの頃です。
新宿から夜行バスで上高地に入ります。
バスは途中の沢渡(さわんど)で低公害車に乗り換えます。
マイカーもここまでしか入れません。

釜トンネルの出口です。
今年2月に冬の上高地をスノーシューで歩きました。
その時はこのトンネルを歩いて通りました。
約20分かかりましたが、バスだとあっという間でした。


上高地バスターミナル

新宿を夜の11時に出発して、上高地に翌朝6時に着きました。
バスターミナルの横に登山基地があります。
ここで登山届を提出し、身支度を整えます。
この建物の2階は食堂になっています。
降りてくるとここで食事をします。
手前に水場があり、自由に汲むことができます。
美味しい水でした。


キバナノヤマオダマキ

20分ほどしてから出発しました。
ここから横尾まではほぼ平坦な道です。
登山道の脇に黄色い花が風にゆれていました。
キバナノヤマオダマキです。
オダマキは園芸種としてもたくさんの種類があります。
山に自生している花は清楚な感じがします。



キツリフネ

こちらはキツリフネです。
里山でもよく見かけます。
吊り下げられた舟の形をしています。
赤い花のツリフネソウはまだありませんでした。

かっぱ橋

バスターミナルから10分ほどで「かっぱ橋」に到着します。
もう少しすれば観光客で賑わうところです。
1997年5月に5代目として架け替えられたそうですから、
もう10年経っています。
上高地のシンボルになっているようです。


穂高連峰

かっぱ橋の中ほどから穂高連峰を眺めました。
正面の沢が岳沢です。
その奥に奥穂高岳、右手に前穂高岳が見えるハズですが、
生憎と雲の中でした。
右の大きな山は六百山です。


焼岳

今度は反対の下流側を眺めてみました。
正面に焼岳がみえますが、やはり頂上には雲があります。
2月のスノーシューではここまできました。
その時には真っ白に雪を抱いた焼岳が姿をみせてくれました。
少し機嫌が悪いようです。
梓川に入っている人がいますが、水が冷たくて数分も入って
いられません。
夏でも手が切れるくらい冷たい水です。



キオン

また黄色い花が出てきました。
キオンです。
花びらが5枚で花は茎の上部に多数咲きます。
葉っぱの先は鋭くとがっています。
ハンゴンソウに似ていますが、葉っぱが違います。


明神岳

梓川の右側を歩いています。
対岸に明神岳(2931m)が見えてきました。
この奥に前穂高岳があります。
川の中に生えている木はケショウヤナギです。
上高地の固有種になっています。


明神館

やがて明神館につきました。
地図ではバスターミナルから1時間と書いてありますが、
約40分で着きました。
1人だと早いようです。
ここで小休止して次に向かいます。
観光客もかっぱ橋からここまではくるようです。
反対側は遊歩道になっていますから、歩きやすいのでしょう。
次は徳沢園です。