山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

八ヶ岳(その3)

2008-04-04 | 八ヶ岳
美濃戸山荘


美濃戸口を出発してから、約1時間で美濃戸山荘に到着しました。
小屋は冬季封鎖中です。
他の登山者もいました。
ベンチを借りてここで昼食です。
昼食はカップラーメンとおにぎりです。
お湯さえ持っていれば、これが一番簡単です。






オオサンショウウオ


小屋の横にある橋の上に何やら得体の知れないものが横たわっていました。
頭を向こうにしています。
ワニかオオサンショウウオに見えました。
時として雪はおもしろい造形物を提供してくれます。
今にも動き出しそうな感じでした。





サルオガセ


30分ほど休息してから、赤岳鉱泉に向けて出発しました。
途中でカラマツにサルオガセがくっついていました。
寄生植物である程度大きくなると、風に乗って別の木に移ります。
これがたくさん着いた木はやがて栄養を取られて枯れてしまいます。
自然界は厳しいですね。




登山道(1)


だんだんと雪が出てきました。
登山道の両側はカラマツからシラビソに変わりました。
雪は締まっています。
気温は5℃くらいでした。
歩いていると少し汗ばむくらいです。






ダケカンバの皮


雪の上にダケカンバの皮が落ちていました。
風によって飛ばされてきたようです。
薄く削いだ昆布を思い出しました。
雪の上の落下物を探すのもこの時期の楽しみです。




ダケカンバ


標高が1500mくらいを境にして、シラカバとダケカンバは住み分けているようです。
ここは標高1600mくらいですから、シラカバは見られません。
先ほど落ちていた皮は、自然に剥がれて風に飛ばされるようです。
薄く剥がれた皮が風に揺れていました。
ダケカンバはかなり厳しい条件でも生きています。
芽吹きはもう少し先になりそうです。