山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

箱根・湯坂路(その3)

2008-04-27 | 箱根
六道地蔵


休憩所をでて国道の下をトンネルで抜けたところに巨大な磨崖仏がありました。
鎌倉時代に彫られたものだそうです。
周りを杉材の建物で囲まれていました。
何回かの発掘調査で現れてきた仏像だそうです。




二十五菩薩


また少し歩くと今度は大きな岩にたくさんの仏像が彫られていました。
やはり鎌倉時代に彫られたものだそうです。
岩の前後に彫られていて全部で25体ありました。
それぞれやさしい顔をしていました。





蘇我兄弟の墓


更に進むと蘇我兄弟の墓というのがありました。
石造五輪塔と呼ばれていて永仁3年(1295年)に造られたものだそうです。
但し、風化が激しくこの姿は江戸時代の姿に復元したものだそうです。
蘇我兄弟は父の仇討ちとして有名ですね。
右の塔は兄の恋人である「虎御前」の墓だそうです。



国道1号線の最高地点

蘇我兄弟の墓からしばらく登ったところに「国道1号線最高地点」の標識が
ありました。
国道1号線は東京から箱根を越えて西に向かっています。
「旧東海道」にほぼ沿っています。
この箱根越えが一番きつかったようです。
今は東名高速を走る人が多いので、ここを通る車も少ないようです。




ハルトラノオ


道の両側に小さな花が咲いていました。
ハルトラノオです。
花の形が虎の尻尾に似ているのでこの名がつきました。
小さい花ですが、オシベが飛び出していておもしろい形をしています。
こんな小さな尻尾の虎なら怖くありませんね。



ヤマルリソウ


歩いている石の横にポツンと咲いていました。
直径5mmくらいの小さな花です。
これに似た花でキュウリグサやワスレナグサがあります。
生育環境や花の形が違います。
花がルリ色で山で咲くので、ヤマルリソウです。





ヤマネコノメソウ


これも小さな花です。
もう花が終わって種ができていました。
この姿が「ネコの目」に似ているので、ヤマネコノメソウと
名前がつきました。
仲間にヨゴレネコノメというのがありますが、こちらは
葉っぱに白い斑点がたくさんあります。




オオバヤシャブシ


石仏群とも別れ、国道に沿って湯坂路に向かって歩きました。
道の脇には木々の芽生えが始まっています。
カンザシのようなものがぶら下がった木がありました。
「オオバヤシャブシ」です。
ヤシャブシとは漢字で「夜叉五倍子」と書きます。
この木の皮から染料をとりました。
下に垂れ下がっているのが雄花で、上に立っているのが雌花です。
ここでも女性上位のようでした。