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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

究極の薬膳カレー蕎麦

2014-10-07 08:15:33 | Weblog

蕎麦屋というのは、「かえし」が命。古式醤油を二種類から三種類あわせ、黒糖とかザラメとかを

使って、「にきり醤油」を作る。それを亀ではなく甕に入れて熟成させる。かつおぶしや

干しシイタケや昆布で出汁をひき、そこにかえしをたすと、「蕎麦汁」ができあがる。

万能の調味料であり、薬膳料理の「元」だ。卵焼きや焼き鳥とたれ、鮨の醤油なども「かえし」がベース。

「とんさま」を作る時は、かごんまの「六白」という究極の黒豚の三枚肉を、「かえし」と「玉ねぎ」と

しょうが、にんにく、などといっしょに4時間から5時間煮込む。その時にできた「玉ねぎの薬膳煮」を

チャツネのように、カレーの中に入れる。ルチンやビタミネたっぷりの蕎麦に、カレーをのせ、ポーチドエッグ

をポチッとのせる。仕上げはお客さん。蕎麦猪口に入れた蕎麦汁と京都の黒七味を、いい塩梅にいれて食べる。

先月あたりから、黒板(緑やけど)に、ハクボクで「メニューにない品」として、とろろ蕎麦、梅おろし蕎麦、薬膳カレー蕎麦

と書いた。薬膳カレー蕎麦が一番人気で、「とんさま」や「ほっと鳥そば」に、肉薄してきた。

ぜったい面倒なのでメニューにも、ハクボクでも書かないけど、かしわめしを富士山みたいに皿に盛り上げ、

富士五湖よろしく、まわりに薬膳カレーを乗せたら、「世界遺産カレー」になりそうだ。(かしわめしは、かやくめしともいう。加薬飯。読んで字のごとく)

今日は「英語で蕎麦会」

期待の大型新人の女子が登場。(うちの場合、酒豪のことをそう呼ぶ)

明日は「かっぽれ」

 

 

 


猛烈な雨

2014-10-06 06:52:48 | Weblog

昨晩から首都圏は猛烈な雨。秋の長雨とかいう情緒的なものではないね。

これから「卵かけごはん」

夜は「長屋で女史会」

明日は「英語で蕎麦会」

明後日は「かっぽれ」

♪しょうがない 雨の日はしょうがない

誰の曲かわすれたけど、そんな歌があった。

雨の日は好きな音楽聴きながら、うまい珈琲を飲み、

本を読む。また楽しからずや。感謝。

 

 

 

18日(土) 長屋でシャズ蕎麦

演奏:Tomoko Miwa(ヴォーカル)・ART HIRAHARA(キーボード)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)

 

24日(金) 秋の夜長にしっくり染みるジャズLUNA

演奏:luna(ヴォーカル)・湯田大道(ギター)

19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

コメント

この花さくや姫たちの素敵なライブ

2014-10-05 08:57:53 | Weblog

昨日はnobi軍団「ラ コマチ」のコンサートだった。おかげさんで満席だった。

nobieは、福岡産。同郷で彼女のおばあちゃんは下関だから、天真庵の

「下関マフィア」たちと同じ毛色のアーティストの一人でもある。3人娘の「コマチ」

の新しいCDの録音は無事終わって年末か年始には、産声をあげる。ちょっと「コマチ」ください。

今月と来月にかけて、歌姫がぞくぞく登場する。それぞれが個性的な歌姫なので、ぜひ「生」で

比較してもらいもんだ。

小野小町の有名なうたに

花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに

というのがある。花の命も、女性の命も、短い。だから昔から「恋せよ乙女」とエール

を自身も含めて叫んできたんだろう。ライブが終わって帰り際にnobiが「こまちがおばあちゃん

になっても、見守ってくださいね」といった。確かにそのころは、あの世から見守っているのだろう。

くやしいので「おまえが禿げた姿で歌うボサノバを聞きたい」と答えた。感謝。

今日は日曜日なので16時閉店。それから「日曜蕎麦打ち大学」

明日の朝は「卵かけごはん」夜が「長屋で女史会」

火曜日が「英語で蕎麦会」

水曜日が「男子のかっぽれ」


秋は雷雨がいっぱい なので?本日は16時閉店

2014-10-04 08:36:10 | Weblog

今朝ラジオを聞いていたら、そんなことをいっていた。

夏がそうだったのと、御獄山の大噴火などがあったからそう聞こえたのだろう。

「秋はライブがいっぱい」というのが正解。

新しいCD「M」をひっさげて、国貞雅子と大石学さんが本日、名古屋の「ラブリー」

でライブをする。このふたりは11月1日(土)に天真庵でライブ。

大石学トリオと縁の深いルナが24日天真庵ライブ。

18日はニューヨークからジャズマンがやってきて、「長屋でじゃず蕎麦」。

今日は、天才nobieたちが天真庵に新しいCDをひっさげて、ライブをやってくれる。16時閉店。

とても楽しみだ。食べたり飲んだりしても、格別に美味しい秋だけど、そこにいい音楽

があれば、ここは天国釜ケ崎だ。

明日は「日曜蕎麦大学」

月曜日の朝は「卵かけごはん」 夜は「長屋で女史会」

7日(火)は「英語で蕎麦会」

8日(水)は「おとこかっぽれ」 

こんな言葉を思い出した。京都の老師の言葉 

人生とは毎日が訓練であるわたくし自身の訓練の場である


失敗もできる訓練の場である生きていることを喜ぶ訓練の場である


今この幸せを喜ぶこともなくいつどこで幸せになれるか


この喜びをもとに全力で進めよう


わたくし自身の将来は今この瞬間ここにある


今ここで頑張らずにいつ頑張る

 

 

 

 


へうげもの 400周忌

2014-10-03 08:42:43 | Weblog

モーニングという雑誌に連載されているらしい。

先日いった美濃の「大織部展」に並んでいるのを見て初めて知った。

なにせ、マンガは「あしたのジョー」以外は読んだことがない。でも「へいげもの」

が連載されるなんて、なんとなく時代の振り子が降りだしにもどるみたいで気持ちがいい。

桃山時代の茶陶や朝鮮の焼き物たちが、全国から集まっていたけど、よくよく

考えてみたら、それらの作家たちは「無名の陶工」たちだ。まさかそれらが、国と国が争う

血なまぐさい道具になったり、国宝なんかになったりすることを知らない。知らないから、いい。作為も気負いも、時代

やお客におもねる「いやらしさ」も微塵もない。古色こそついているものの、すがすがしい清さみたいな

ものに満ち満ちている。李朝の白磁の美しさみたいなものだ。その美を完成させるものは、それを使う人たちだ。

どうも最近は「でしゃばり」とか「でたがり」が多すぎる。料理をひきたたせるのが、陶芸家の仕事だと思うけど、

作品そのものが目立っているのが氾濫している。料理でいうと「創作料理」といって、あたかも自分が編みだしたんだボリボリ

みたいな料理人とか、「料理研究家」とか「そばりえ」とかなんとかとか・・・言ったものがちみたいなことを自慰している

輩もなんだか「?」な感じがする。

「人知らずしてうらみず」という孔子さんの言葉ではないけど、人が見ていようがなかろうが、評価されようがなかろうが、

毎日を淡々と自然に生き、その生きざまみたいなものが作品にでているようなものがいい。

そういう意味では、今月炎色野で陶展をやる久保忠廣さんの器は、桃山時代の陶工たちの魂を受け継いだ

ような気骨と風合いがあっていい。今回は新しい「土」をこねて、桃山時代の波動により近い「土味」がする。

今日は「ねんどの会」  無名のつくりてたちが、こねるのまいかさんといっしょにねんどをこねる日。

明日の夜は「コマチ」たちのコンサートがあるので、16時閉店。19時開場 4000円(蕎麦会付き)

 


御嶽山に合掌する木曽路の旅

2014-10-02 11:06:44 | Weblog

青天の霹靂みたいな御嶽山の大噴火があり、時代が変わるように暦が9月から10月になった。
平成とは、神さまが大掃除をして「平たく成る」という言霊らしいけど、
いよいよそんな時が近づいてきているような今日このごろ。

天真庵のカウンターの椅子を作ってくれた木曾の名工般若くん。ヴィオラ奏者のヨッシー
とその椅子に座った縁で結ばれ、この夏に2人目の姫君が誕生した。顔を見にいく。
昨日久保さんのアトリエ(三重)にいき、美濃でやっている「大織部展」を見て、木曽路を走った。

すっかり山も川も風も秋だ。

藤村の言葉を借りるまでもなく、昔から木曾は山山山の中だ。

美濃からは、国道19号線をひた走り、木曾村にいくのだが、途中、自衛隊の車と多くすれ違った。
山の稜線の上には、自衛隊の大きなヘリコプターが飛んでいた。思わず上を向いて合掌。

いろいろなことを考えさせられる木曽路の旅だった。

大織部展は、戦国武将であり茶人であった古田織部の400回忌を記念して行われている。
最近はアニメで「へうげもの」というタイトルで連載されているあの人。
桃山時代の茶陶といえば、織部・黄瀬戸・志野。器は茶に興味がない人も、今回の展覧会は
おすすめ。「日本人に生まれてきて、これと出会ってよかった」と思わない日本人はいないと思う。

天真庵の器の9割3分くらいは、久保さんの器を使わせてもらっている。蕎麦を盛る皿が、志野(絵志野)。
珈琲のドリッパーが黄瀬戸。織部は蕎麦猪口や豆皿として活躍している。無理をいって、煎茶の道具
の茶巾筒やこぼしなども、作ってもらい、二階の座敷で茶の友たちと愉快な時間を過ごす必需品に
なっている。その器たちを入れる茶櫃(ちゃびつ)や茶箪笥を作ってくれているのが般若くん。
もともと三重の伊勢神宮と木曾は、檜でつながっている。式年遷宮で作りかえるお社は、木曾の檜を使う。
また志野でよく使われる模様に、檜垣文(ひがきもん)というのがある。

今月の14日から19日まで、渋谷の「炎色野」(ひいろの)で、久保忠廣作陶展がある。
今回は新しい土を使って作陶。ハガキの写真は、檜垣文の鼠志野の茶碗だ。いい。
いろいろなものが、「ごあさんで願いましては」になって、出直しをするような時代。日本人が戦国の世から
平和を祈ってつくってきた「美しき美」みたいなものを、静かに感じあうようなそんな「ゆとり」
が必要な気がする。