長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ひるブラ!無事終了。

2012-05-16 18:40:28 | Weblog
朝はやくから、うらぶれた十間橋通りに、たくさんのNHKのスタッフの
人たちがきてくれて、放映も無事に終わりました。
ご協力ありがとうございました。ぼくは、まだ見てないけど、たくさんの友達から
「見たよ!」という連絡をいただきました。

美濃の陶芸家からのメールで、「久保さんの志野まででてたね」とあった。
さすが。でもまさか、あの黄瀬戸の珈琲のドリッパーが、久保作とは、知らなかったみたい。
黄瀬戸、織部、志野は、桃山時代から連綿と続く伝統的な焼き物だ。
でもまさか、500年前に、黄瀬戸で珈琲ドリッパーを作った陶芸家はいなかったに違いない。
「懐かしい未来」を感じる作品になった。黄瀬戸は、油揚げて、といって、ざらざらした風合いの
ものをよしとする。イチョウの葉が枯れるときのように、そこに緑の模様みたいなものがあったたほうが
自然なので「たんぱん」という緑の模様がはいったものを、よしとする。そして、底に「土色」があるのが
そろっていれば、三拍子そろい踏みだ。珈琲を入れる時に、土色がでる。これをわかるのは、日本人の
自然とともに暮らしてきた美意識だと思う。そんな意味でも、ぼくは黄瀬戸、とくに久保さんの黄瀬戸が
気に入っていて、天真庵の「ほぼぶらじる」のアイスも、黄瀬戸で供しているのです。

撮影が終わって、井上ようすいの「傘がない」よろしく、かっぱ橋まで買い出しにいく。
もちろん傘ではない。
毎朝、蕎麦を打つときに使う「のし棒」(ぼくは、その棒を、びんぼう、と読んでいるが・・)
に、ときどき「くるみ油」を塗る。それを買いにいった。
十間橋橋を通りぬけ、浅草通りを、まっすぐ歩いていくと、浅草にたどりつく。
平日だけど、スカイツリーの周りはすごい人だ。
♪都会では、自殺するわかものが増えている・・・だけど問題は、今日の蕎麦 くるみ油がない!
いかなくっちゃ かっぱ橋にいかなくちゃ

明日は、酒々井の蕎麦屋に「そば粉」をとりにいかなくちゃ。
時間や手間のかかることばかりやっているけど、その「ひと手間」を喜んでくれる
人がいる、というのは、とても幸せなことだ。
自殺したりノイローゼになったりする人が、ますます多くなっているみたいだけど、
自然の波動に呼吸をあわせて、ゆっくりと生きていけばいいのではないかと思う。
かさがなかったり、金がなかったりしても、いいじゃない。
いい友達がいればいい、いい友達を持つのには、まず、自分がいい友達になることだ。