長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

里山の春に 春蕎麦の白い花

2012-05-17 17:44:10 | Weblog
白居易の詩だったか、雪のような蕎麦の花、みたいな詩があったと
記憶しているけど、酒々井の蕎麦屋・みなもとの前の畑に、春蕎麦の
花がちらほら咲いていた。春蕎麦は、花が咲くころから暑くなり、成長
がとまらないので、味にしまりがない。昔から霧下蕎麦というように、
成長の途中に霧で光合成がとまる時に、「うまみ」ができる。
玉露もしかり。人間もそうかも・・
春蕎麦は花が咲き、実ができたら、そのまま秋蕎麦として、畑にまくのが
普通だ。

いつも千葉に蕎麦をとりにいく前に、立ち寄る温泉がある。露天風呂
から里山や印旛沼が見えて、いい。とくに新緑の今ごろが最高だ。
新緑のころは、新しい葉ができ、命の躍動が緑に凝縮されていて、気持ち
がいい。新旧交代の時期でもある。正月に飾りつけに使う植物を「ゆずりは」
にしたのも、そんな縁起からきたものだ。おれが、おれが、で出処進退の礼も
忘れた政治家たちにも見習ってほしいものだ。

最近、天真庵に住みついた感に見えた「休符」も、あまり顔をださない。
「チビ」と呼ばれている新人のサバトラに権利?を譲ったみたい。
野良猫たちの行動を観ていると、人間よりましだな!と学ぶことが多い。
餌をぜんぶ食べない。「足るを知る」を実践している。「かわいい~ ぼりぼり」
とか「おいし~い ぼりぼり」と好き勝手して、あげくに「やせた~い ぼりぼり」とか
いった生活している人間は、他山の石にするといいかも。

畑の蕎麦や、里山の景色をぼーっと見て過ごした贅沢な休日だった。
「みなもと」にいくと、いつも「男前せっと」を食べる。
蕎麦とえびのテンプラがついている。それをつまみにルチンがたっぷり
入った「蕎麦酒」を飲む。「そばやで酒」の最高峰かも。
ちなみに「べっぴんせっと」というテンプラとデザート付きも女子に人気のメニュー。