長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

だらだら忘年会

2010-01-01 10:42:55 | Weblog
池袋にいたころは、よく「だらだら忘年会」をやった。

年末の資金繰りがうまくいった人は、気前よくいい酒と酒肴を持ってくる。
地獄のような資金繰りをしている人は、あきらめて、はやめにきて、夜逃げ
のように、静かに酒を飲む、普通の人は普通にきて、悲喜こもごもの人を
見ながら酒を飲む。年末は、とにかくリセットできる刹那を楽しもう、みたいな
忘年会だった。

箱根山 かごにのる人 かつぐ人 そのまた草鞋をつくる人

人それぞれ役割がある。今年はきっと、みんなで協力しながら、かごを
かつぐ、みたいなことが多くなると思う。前でかつぐ人が、いっぱい
いっぱいになったら、休んでやらないといけないし、自分がきつくなって
投げだすと、いろいろな人の迷惑になる。「個」の時代といわれるけど、
ヨコにうまく連携しながら、バランスをとっていかないと、うまくいかない
時代でもある。

昨日の夜は、ピアノの赤松林太郎くん、オーボエの渡辺佳代ちゃん、
ソプラノの愛甲雅美ちゃんが、素敵な音楽をやってくれた。
林太郎くんと佳代ちゃんは2007年の大晦日は、お客さんとして
カウンターで大晦日を過ごした。林太郎くんなんて、トリツカレタ
みたいに「死神」を飲んでいたが、昨日は、バッハにとりつかれた
チェンバロ奏者みたいに、やさしい音色のピアノを奏でた。
佳代ちゃんのオーボエはいつ聴いても、元気になるオーボエ。
雅美ちゃんは、5月の「墨田ぶらり下町音楽祭」のとき以来、
ひさしぶりにテンション高い素敵な声が天真庵に響き渡った。

4日の「事始めコンサート」は、18時開演。
N響の山根さん、その山根さんとベルギー時代からいっしょに
研鑽を重ねた大宅さんのピアノ。ふたりの音楽にあわせて、俳優の
新城さんが詩を朗読してくれる会。
「ひとつごと」を一所懸命やってきた人たちが、横につながりながら
優美に広がっていく。今年の「寅」は、そんな年になればいいと思う。