天然居士の独り言

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男系皇位・・・

2019年10月23日 18時24分27秒 | 日記
 昨日、即位礼正殿の儀を見ながら、これから皇室はどうなるのかなと思っていました。
 同じように考えている人もいたようで、
 今日のネットのニュースを見ていたら、
 『男系皇位継承を堅持 旧宮家男子の皇族復帰 自民有志「護る会」提言』との
 産経新聞の記事が目に留まりました。
 この記事によると、
 自民党の保守系有志議員による「日本の尊厳と国益を護る会」は今日、
 父方に天皇がいる男系の皇位継承を堅持する具体案を盛り込んだ提言を
 発表したとの事です。
 11月中旬の大嘗祭の終了後に、安倍総理に直接手渡し、
 政府の安定的な皇位継承に向けた検討に反映させたい考えのようです。
 提言は、女系天皇につながりかねない女性宮家創設に否定的で、
 旧宮家の男子が皇族に復帰できるようにすることが柱になっているとの事です。

 皇室の将来については、小泉政権の時に、検討が始まりましたが、
 悠仁親王殿下の誕生によって、うやむやになってしまったと記憶しています。
 今回の提言のような主張は、かねてからありました。
 日本の皇統は初代神武天皇から第126代天皇徳仁(今上天皇)まで
 男系の血筋のみで続いてきた万世一系と呼ばれる
 世界で一つの一族による君主が続いて来たとするもので、
 女系天皇は初代の神武天皇の男系とは異なる系統であるため、
 女系天皇が容認されると王朝交代が起こり、
 万世一系の皇統は正統性を失って、それ以前の皇室とは異質な存在になるとするのが、
 その論拠の要約だと思います。

 恐ろしい位のアナクロニズムだと思いますが、
 この「日本の尊厳と国益を護る会」に参加している国会議員は、
 40名近くいて、名前を公表する事を了解している人は34名との事です。
 下記にその名簿があります。
 http://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1183
 見ると、当然入っていないとおかしいような人の名前がありませんので、
 同じように考えている国会議員はもっといると思えます。
 それも恐ろしい事のような気がしますが。

 この提言をまともに批判するのも、何か馬鹿々々しいような気がしますが、
 歴史と神話を混同している所が、どうにもなりませんね。
 戦前は、そのような教育が行われて来ましたが、
 僕は、万世一系と言う概念自体が迷信だと思っています。

 いつの時代からか分かりませんが、
 皇統が男系で繋がって来たのは、側室を置いて来たからです。
 平安時代などは、自分の娘に天皇の子どもを産ませる事が政治だった訳です。
 天皇家に限って側室を認めるべきだとの議論にならないのは、
 この提言をされた人たちも、一応の常識はお持ちのようですが。

 いずれにしても、男女は同権です。
 どちらが優位と言う事はありません。
 多分、それは人類共通の価値観だと思います。
 以前の日記にも書きましたが、
 青森県八戸市の安藤昌益記念館に行った時に、
 「男女」と書いて何と読むかとの問題を解説したくれた方から出されました。
 安藤昌益は、「ひと」と読むと教えていたそうです。
 男も女も人である事は間違いありません。
 男系でなければダメだとする人の気持ちが、僕には分かりません。

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