天然居士の独り言

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憲法改正・・・

2022年05月03日 18時57分35秒 | 日記
 今日は憲法記念日です。
 国民の祝日法では、
 憲法記念日を、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」と定めています。
 日本国憲法のお誕生日みたいなもので、
 その日に、改正云々するのはどうかなぁと思うのですが、
 マスコミ各社は憲法改正の世論調査を発表したり、
 賛成・反対の集会などを取り上げるのが慣わしのようになっています。
 ここのところの、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻などを受けて、
 憲法改正を唱える人達の勢いが増していて、
 世論調査でも、改憲を支持する人が増えているようです。

 自民党の憲法改正のポイントは下記の4点です。
 1 「自衛隊」の明記と「自衛の措置」の言及
 2 国会や内閣の緊急事態への対応を強化
 3 参議院の合区解消、各都道府県から必ず1人以上選出へ
 4 教育環境の充実

 この内、1の自衛隊の件ですが、
 戦力の不保持を謳った憲法第9条の条文は下記の通りです。
  第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
  国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
  国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
  国の交戦権は、これを認めない。

 この条文を読む限り、自衛隊そのもの存在が違憲であると明白に分かります。
 しかし、政府は自衛のための軍備は許されとして自衛隊を設置し、
 現在の日本の軍事力は、2022 Military Strength Rankingによると、
 1位アメリカ、2位ロシア、3位中国、4位インドに次いで5位になっています。
 6位韓国、7位イギリス、8位フランス、9位パキスタン、10位ブラジルです。
 ちなみに、ウクライナは22位になっています。
 ロシアとの戦闘の状況を見ると、このランキングが当てになるかな?とは思いますが。

 自衛のためと言いながら、ここまで軍備を拡大させてきてしまった訳で、
 事実行為によって、既に憲法は改正されていると考えて良いような気がします。
 ウクライナ情勢を踏まえて、更に拡大を目論む人たちがいるようです。
 この上更に憲法改正で自衛隊の明記をすれば、歯止めが効かなくなりそうです。
 改正するのと改正しないのと、どちらが戦争になるリスクが低いかと考えると
 憲法9条の改正には反対です。

 2番目の緊急事態の場合の措置ですが、
 背後に、戒厳令の発令のような人権を抑圧するような制度がありそうで、
 これも僕は反対です。
 首都直下型地震への対応としては、
 国会等を地震被害の少ない地域に移転した方が良いと思うのですが。

 3番目の合区解消、これは賛成です。
 単純に1票の格差だけで国会議員数を割り振るのが正しいのかどうか
 疑問に思っています。
 都道府県制度が定められている以上、これを越えての選挙区の設定よりも、
 都道府県制度の見直しが先なのではないかとも思うのですが。

 4番目の教育環境の充実は、私立学校への助成が根っこにあると思っています。
 憲法上は、私学に対する助成は基本的に出来ないのですが、
 色々な名目で、現在も助成が行われています。
 ある意味9条と自衛隊みたいなものだと思っています。
 それを正々堂々と行いたいとの事なのでしょうが、
 これも事実に憲法を合わせようとするもののように感じています。

 以上、自民党の改正項目に関しての僕の考えを書いてみました。
 なお、いまのところ総務省が考えている国民投票の方式は、
 項目ごとに賛否を問うものとなっていますが、
 これを一括してとの話も出かねません。
 注意しておいた方が良いような気がします。

 
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