お知らせ
■来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。
■『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。
■『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。
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■亀井秀雄『明治文学史』(岩波書店)を読む。題名から想像されるようないわゆる文学史ではなく、「いくつかのトピックスを立ててその系譜を探り出し」、そうした「多様な系譜の交錯する様相をとらえ」ようとしたもの。読みやすく、それなりに面白いし、役に立つのだが、その意図が成功しているとは言い難い。「文体と主体」の章はかなり理論的で引き込まれるが、突っ込み不足の感が否めない。驚いたのは吉本隆明の『言語にとって美とは何か』から引用して次のようにコメントしていること。
「ここから「連帯を求めて孤立を恐れず」という、1970年前後の学生反乱の運動家の有名な合言葉が生まれたわけですが・・・」(118-9)
一体どこからもってきた話なのか。テキスト生産とかヴァリアントとか言っているわりには、亀井は何の典拠も示していない。一般にはこの言葉は安田講堂の壁の落書きということになっていて、それは正しいのだが、もともとは谷川雁の詩の一節のはずだ。今井澄や橋本治の言葉だという誤解もあるようで、そのあたりのintertextualityのあり方が面白い。