MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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J. R. Firthの翻訳研究・他

2004年11月23日 | 翻訳研究
Palmer, F. R. (Ed.) (1968) Selected Papers of J. R. Firth, 1952-1959. Bloomington & London: Indiana University Press.
もはやなぜ注文したのか憶えていないのだが、Linguistic analysis and translation と Linguistics and translation という2つの論文が収録されているので、多分何かに引用されていたのだろう。ぱらっと見たが役に立ちそうもない。

An Introduction to Textlinguisticsで有名なRobert de Beaugrandeさんが新しい本A New Introduction to the Study of Text and Discourse以下のHPで公開した。焼き直しではなく、全く新しい内容だそうだ。今回はwritten discourseだけでなくspokenの方も扱っている。

http://www.beaugrande.bizland.com/

忙しいといいながらも時々は新刊の小説も読んでいる。最近面白かったのは熊谷達也の『邂逅の森』(文藝春秋)と荻原浩の『僕たちの戦争』(双葉社)だ。熊谷の方は直木賞受賞作ということもあって売れているようだが、よく調べていて重厚な味わいがある。マタギものである。荻原の小説はタイムスリップ=入れ替わり物だが、これまた戦争中のことをよく調べていて破綻がない。ニューヨークの貿易センタービルにハイジャックされた旅客機が突入した日に、主人公(の一人)はサーフボードとともに1944年にタイムスリップする。どちらも見事なできばえで、買って損はしません。