お知らせ
■来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。
■『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。
■『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。
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■本郷通りから菊坂を下り、言問通りに出る少し手前の左側にもう1本細い道がある。その道から菊坂通りに出るため数カ所に石段が設けられている。このあたりは数え切れないほど通ってよく知っているのだが、ある時、といっても1995年のことだと分かるのだが、左の写真を発見した。一瞬、「うん?」と既視感が生じたが、それもそのはずで、左端の斜めの電柱には「保安協会菊坂町…」と書いてある。(ちなみに柱のもう一辺には「犯罪は日本建設の敵」とある。)撮影は1953年(昭和28年)。これをいつか今の実際の風景と並べてみたいと思っていた。で、右が今日撮影したものである。撮影位置は少しずれているが、同じ場所であることは間違いない。石段を登ったところが菊坂になる。左の写真は1995年発行の「戦中戦後 紙芝居集成」(朝日新聞社)の中にある。大判で見開きになっているためスキャンできず、撮影した。これでひとつ懸案解決である。もはや何のブログか分からなくなってきた。
■異常気象か、窓を開けていても部屋が暑いぐらいなので、近くの公園まで散歩。河津桜というそうであるが、濃いピンクの桜が満開である。
■明日の講演会の準備を進める。骨子がA4で36枚、パワーポイントが112枚というとんでもない分量になってしまった。一部アニメーションを使ったほうがいいところもあるのだが、遅くなるので全部取り払った。大幅にはしょることになります。通訳研究と翻訳研究のおおざっぱな流れを理解してもらい、何かヒントを得てもらえればいいんじゃないでしょうか。講演会は午後1時半から。日英同時通訳がつきます。
■雑誌『英語教育』(大修館)2月号が「インプットからアウトプットへ」という特集を組んでいる。語学教育の問題に首を突っ込むつもりはないが、この特集の中でシャドーイングが大きな比重を占めているようなのでひとこと言っておきたくなった。まずすべての議論において、玉井(2005)が慎重に指摘した上位グループへの頭打ち効果が無視されている。この時点で一体議論の対象が誰なのかがあいまいになってしまっている。またこの特集の中の理論編とも言うべき「ボトムアップ・シャドーイングvs.トップダウン・シャドーイング」と題したコラムで、門田は「初めて接する未知の内容を素材」にしたシャドーイングにより「音声知覚を自動化」するというボトムアップ・シャドーイングの効果を称揚している。「シャドーイングによる音声知覚の自動化」が何を意味するのかはよく分からない(構音速度を高速化するのなら分かる)が、そもそもこの問題はスピーチ知覚の研究でElman and McCleland (1988)*などがトップダウンの音素回復効果を主張して以来論争が続いている大きな問題である(feedback vs. feedforward)。しかしボトムアップ派(Norrisなど)の主張もトップダウンとcompatibleであるというものだし、その差異も小さい(しかもinputとcontextを最初期のユニットとして並列している)。いくら練習したところでまったく未知の語彙を正しく認識できるはずもなく、音声と文字をまず結びつける操作が必要だと言ったのは、確か安井稔だったと思う。実際は門田の言う「初めて接する未知の内容」には多くの既知が含まれていると考えるべきだろう。
*Elman, J. L. and McCleland, J. L. (1988). Cognitive penetration of the mechanisms of perception: Compensation for coarticulation of lexically restored phonemes. Journal of Memory and Language, 27.
■この他、大学でのシャドーイングを中心とした多聴クラスの実践報告(茨城大学)もある。目的は発音をネイティブ並に鍛えることとリスニング力の向上であるが、選択科目だからいいようなものの、必修だったら逃げ出さないまでも迷惑に感じる学生はいると思う。
■三が日も終わり、そろそろ始動。とは言っても実はずっとPCの前に座って学会誌の編集作業をしていたのだった。昨日はPDF化を終えて紙に印刷してみた。その写真である。本文453ページ、単三乾電池とほぼ同じという洒落にならない厚さになった。(もっとも実際は裏表に印刷するのでこの半分にはなるのだが。)あとはもういちどざっと見直して、印刷所に入稿するのみ。
■大変だったのは分量もさることながら、Wordの操作上の問題である。特に罫線の処理(消去)が難物だ。Wordには表示されていないのに、PDFにすると現れる罫線とか、どんな技を使っても消せない罫線とか。(後者は結局、文末脚注が原因で、注を移動することで解決。これは新しい発見だった。)もうひとつは図の処理。これもいろいろ勉強させてもらった。難しくはないが手間取るのはやはり文献の表記だ。本の出版元が書いてなかったり、地名がなかったり、雑誌の巻数のみで号数が書いてなかったり。査読者はそこまでは見てくれないからなあ。みんな、注意するように。
さて今回は集稿が遅れたこともあってひと月遅れの発行になってしまうが、次回は年末発行に戻す。したがって締切8月1日厳守。すでに投稿受付は始まっている。査読がずっと厳しくなる可能性あり。
■尾籠な話で恐縮ですが、ついに石がでました。5mm弱のやや細長い形。10月末に救急受付に駆け込んでからほぼ2ヶ月でした。めでたい。
■しかし学会誌編集作業は大詰めに来ていろいろ大変である。Acrobatが壊れたようで機能をフルに使えなくなった。こんなに重くて出来の悪いソフトに3万円以上出すのも業腹なので以前使ったことのあるpdfFactoryという4千円のソフトをダウンロード。まずまず使える。もうひとつフリーソフトで評判のいいprimoPDFも使ってみた。Acrobatの100倍、いやもっと速いかもしれない。ただし、特定の文書でAcrobatと同じ症状が出た(文書の最後のほうになると空白の文字が多数生じる)。pdfFactoryは大丈夫なので、しばらくはこれでしのぐことにする。
■というほどではなかったのですが、月曜日と水曜日の夜中の3時頃、横腹と背中の激痛に襲われ、朝まで耐えきれず、東大病院の救急外来に駆け込みました。昨日ようやく尿路結石らしいという診断に至り、今は何とか薬でコントロールしている状態です。大学も水曜日は休講にしていただきました。受講生の方々には申し訳ない。というわけですので決してさぼっていたわけではありません。今週は会社も2日しか行けませんでした。様子をみながら徐々に再開します。石がでるまでの辛抱です。
■水曜日の受講生でここを見られている方がいましたら、例のサイトに少しやさしくてとっつきやすい論文を4,5本アップしておきましたので見て下さい。