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非正規社員の人員削減、伊賀地域でも相次ぐ

2008-12-24 07:26:18 | 多文化共生
(以下、中日新聞【三重】から転載)
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非正規社員の人員削減、伊賀地域でも相次ぐ

2008年12月23日

今月1歳になった長女と遊ぶ日系ブラジル人の男性。伊賀地域でも雇用不安が広がっている=伊賀市で
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 製造業を中心に非正規社員の人員削減が続く中、外国人労働者の多い伊賀地域でも、契約を打ち切られる「非正規切り」が相次いでいる。言葉の壁もあって雇用不安が先行し、支援にあたる通訳NPOは「現状把握と正確な情報提供が大切」と呼び掛ける。

 伊賀市内の自動車部品工場に8年半勤めた派遣会社員の日系ブラジル人三世の男性(27)は10月上旬、同じ製造ラインの同僚15人と工場の一室に集められ、1月後の派遣契約の解除を告げられた。

 「8年半も働いたのに突然解雇された。ごみみたいに捨てられ、裏切られた気持ちだった」。その日だけで同じ派遣会社の60人が契約解除を言い渡され、ほとんどが外国人だったという。

 男性は知り合いを通じて新たな職場を見つけたが、同じ工場で契約を解除された日系パラグアイ人の義弟(24)は職が見つかっていない。男性は「コンビニやレストランなど外国人労働者がいることで地域が成り立っている。地域全体が影響を受けるのでは」と話す。

 10年前から多言語で相談に応じている特定非営利活動法人(NPO法人)「伊賀の伝丸」には、雇用の不安を訴える外国人が多く訪れる。和田京子代表(48)は「不安が先行している。行政は相談窓口を分かりやすくすべきだ」と指摘。今後、寮を退去させられる人が多くなると予想し「炊き出しなど今からできる準備を進めたい」と話す。

 ハローワーク伊賀では、外国人の新規求職者の登録が9月からの3カ月間で108人に上った。年明けにはポルトガル語を話せる「日系人就職促進ナビゲーター」を新たに置き、雇用相談に応じる。

 (平井良信)

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