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「お茶の間英会話」を超える仮想空間の英会話スクール見学記

2008-08-15 13:57:10 | 多文化共生
(以下、Cnet Japanから転載)
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「お茶の間英会話」を超える仮想空間の英会話スクール見学記---立体英会話のCHACHAT!

公開日時:
2008/08/13 00:06
著者:
BigBang

Second Life上でユニークな試みをしている企業はいくつもあるが、仮想空間で「立体英会話」というユニークな形式の英会話レッスンを展開している、CHACHAT!のグループレッスンを見学に行ってきた。

CHACHAT!の英会話は、約20人登録されているネィティブ教師と、ペアやグループとなってボイスでレッスンを行う。レッスンは週1回50分で全20回で構成されている。1クラス6人まで。ボイスでのレッスンというと、不安定な印象があるけれど、かなり鮮明に音声が聞こえるので、そのあたりは心配はない。この日の参加者は、すでに何度もレッスンを受けているということもあり、手際もよくなれている印象があった。教師はすべてネイティブのスピーカーで実際に大学で教えている方も参加しているという。一般に皆さん報酬というよりも、こうした形式の中で外国の学習者に英会話を教えることに知的な関心をもっておられる人が多いようだ。テキストに本格的な教材を使っているのも特徴の一つで、OXFORDのPASSPORTという教材を使っている。料金もリアルの英会話スクールの個人レッスンに比べて、かなり安価に抑えられているし、当然ながらSecondLifeに接続する環境さえあれば、どこからでもレッスンに参加することができる。

CHACHAT!の大きな特徴は、これに加えて「立体英会話」というユニークなスタイルをとっていることだ。つまり、会話のシーンに合わせて、周囲の環境、セットを自在に組み替えて、会話のシーンを再現してロールプレー形式で学ぶことができるということ。セットはすでに19種類も用意されているといい、レストラン、空港、街でのショッピングなどなどのシーンを用意し、受講者と教師が劇中の役割を演じるロールプレイング形式で学習することができる。音声やチャットのみで学習するのと異なり、三次元空間の臨場感の中で学ぶことができるということで、かなりリアルな学習体験を得ることができるという。バーチャル空間で学ぶことでしか得られない、大きなメリットといえるだろう。見ていると、先生と学習者の間でのコミュニケーションもかなり円滑になる印象があった。つまりこれがなかなか楽しいのである。シミュレーションとコミュニケーションが結びついた形、これがCHACHAT!英会話レッスンの特徴である。

この日のテーマは、バスの乗り方。実際に教師がバスの運転手役になり、学習者が乗客の役割を演じ、バスのセットを用いて料金や目的の停留所への行き方などを尋ねる。後半では役割を入れ替えたりしていた。レッスンはバスのセットを使う新鮮さも手伝って実に楽しそうである。写真を見てもらうとわかると思うけれど、このバスのセットがまた実にリアル。CHACHAT!はこのセットのリアリティにかなりの労力を割いていて、街のセットも見事だし、買い物のレッスンでは実際に買ったアバター用のアイテムがもらえたりする。



●全体での基礎レッスン  (以下、画像略)
●リアルなバス
●中も緻密にできている
●運転手役の教師を相手に乗客を演じる
●レストランシーンでのレッスン
●機内での会話レッスン

SecondLife内での英会話レッスンというと、はたしてどの程度学習効果があるのかと、疑問を感じる向きもあるだろう。アバターを介したコミュニケーションの基礎的な部分、つまり3次元仮想空間におけるオペレーションの部分に関しては、基礎レッスンは必要だが、見学の実感としては、実際に教師と対面するのにかなり近い学習体験を得ることができる。学習者に対してパソコンリテラシーの教育を充実させることは、仮想空間全般の操作性の向上や、普及とあわせて課題だろうが、SecondLifeを見ても、海外では仮想空間の応用が実用化されているジャンルの大半が教育分野であるという実態がある。数年後にこの分野が大きく伸びてくることは確実だと思う。もちろん、そのプラットホームがSecondLifeだけであるとは限らないが。

【参考リンク】

CHACHAT!
http://virtuocity.jp/CHACHAT/index.html

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