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イランと暗闘を繰り広げる意外な国

2012-12-13 12:11:33 | 多文化共生
(以下、ニューズウィーク日本版から転載)
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イランと暗闘を繰り広げる意外な国

イラン核技術者の暗殺や核施設へのハッカー攻撃などはすべてイスラエルの仕業と思われてきたが
2012年12月05日(水)14時42分

[2012年11月21日号掲載]

 核開発疑惑をめぐって、イランと水面下で攻防を続けるイスラエルとアメリカ。その対立の構図に、新たな国が加わっている。イランの北隣に位置するアゼルバイジャンだ。

 この数年、イランでは核技術者が暗殺される事件が続発し、核施設のサーバーにコンピューターウイルスが仕掛けられることもあった。イラン当局はこれまで、こうした攻撃はイスラエルの対外工作機関モサドの仕業だと非難してきたが、最近になってその背景にアゼルバイジャンの協力があったと結論付けた。

 一方で、イランもこうした「影の戦争」を仕掛けている。イランの諜報機関は1月、アゼルバイジャン人(アゼリー人)を雇い、駐アゼルバイジャンのイスラエル大使や首都バクーの複数の標的を攻撃する許可を出した。結局、アゼルバイジャン当局が計画を察知し、容疑者3人を逮捕した。

 アメリカやイスラエル、アゼルバイジャン、イランはそれぞれ相手側を非難して、自らの関与を否定している。アゼルバイジャンは、対イランのいかなる活動にも関与していないと主張し、イスラエルがイラン攻撃に備えてアゼルバイジャンの空軍基地を使おうと検討しているという報道も否定した。

 アメリカは、ソ連から独立したアゼルバイジャンをずっと支援してきた。近年ではエネルギー生産量の減少や汚職、アリエフ政権が独裁色を強めていることに不満を募らせているものの、エネルギー資源が豊富なカスピ海沿岸地域(そしてイランの隣国)というアゼルバイジャンの地理的条件を考えて強気に出られずにいる。

 イランにとって厄介なのは、主にアゼルバイジャンとの国境地帯や首都テヘランに暮らす国内最大の少数民族、アゼリー人の問題だ。国内で比較的自由に、目立つことなく動ける彼らの中には、反体制派が生まれている。対イラン政府の隠密行動を取れる国内勢力の候補として、アゼリー人は極めて魅力的な存在だと、アメリカの元諜報当局者は言う。

「アメリカ、イスラエルとイランの間で起こっていることの大部分は闇の中だ」と、元CIA職員でクリントン政権の元高官(匿名希望)は言う。「イランとの戦争は『いつ』の問題ではなく、『どこで』『どのように』起こるかの問題になっている。定義の仕方によっては、既に始まっている」

(以下、iran JapaneseRadioから転載)
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米人アナリスト、「対イラン制裁は犯罪」

アメリカの政治アナリストが、「アメリカによる対イラン制裁は、テロに等しい犯罪行為である」としました。



アメリカ・サンフランシスコの政治アナリストであるマーク・メイソン氏は、プレスTVとのインタビューにおいて、「アメリカによる大規模な対イラン制裁は、イラン国民に対するテロ行為に等しいものであり、こうした制裁を正当するための論理的な理由はない」としました。

メイソン氏は、「イランの銀行を対象したこの制裁は、集団殺戮と同じであり、アメリカのこうした措置に対抗すべきである。イラクでの犯罪行為を理由に裁かれるべきであるアメリカのブッシュ前大統領と同様、現職のオバマ大統領も、イランに対するこうした措置を理由に裁判にかけられるべきだ」と述べました。

また、「イランに対しこうした制裁が行使された結果、病気にかかっているイラン人の子供に対する医薬品の供与の可能性がなくなり、この制裁の犠牲となるのは、白血病など危険な病気に患った患者たちである。なぜなら、このような患者は自らが必要とする医薬品を確入手できないからである。」と語りました。

同氏はさらに、「アメリカは、これらの対イラン制裁が、同国の核開発を理由に行使されたと主張しているが、イランの核開発が軍事目的に逸脱していることを示す証拠は、一切存在しない」としています。

メイソン氏は続けて、「全ての人々が、中東地域の核兵器の廃絶を求めているが、およそ300個の核兵器を保有しているイスラエルとその支持国アメリカは、こうした目的の実現を妨害している。これだけの核兵器を有するイスラエルに対して何ら措置がとられていない状況の中、イランの銀行を制裁の対象とすることは、集団殺戮やテロ行為に等しいといえるだろう」と述べました。

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