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防災通し外国人と交流 訓練で多国籍料理

2013-11-25 11:36:35 | 多文化共生
(以下、中日新聞【富山】から転載)
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防災通し外国人と交流 訓練で多国籍料理

2013年11月25日


炊き出し訓練で提供されるチキンスープ。県内に住むブラジル人らが参加した=高岡市福田公民館で

 高岡市福田地区の自主防災訓練が二十四日、住民ら百五十人が参加して福田公民館であった。住んでいる外国人も参加できるよう、炊きだし訓練にブラジルやボリビアの料理を提供。触れ合うことの少ない外国人にも防災と料理を通して交流を促す試みとしての広がりが期待されている。
 十自治会のうち九自治会が相次いで結成した自主防災組織の連携を強めてもらおうと、地区自主防災組織連絡協議会が初めて計画。被災状況を確認したり、初期消火、救出などの訓練をした。
 注目されるのは、住んでいる外国人にも交流のきっかけになればということ。地区にはブラジル、中国、韓国などの外国人三十人ほどが住んでいるが、触れ合いはほとんどなかった。
 提案を聞いた市国際交流協会や富山日伯交流友の会が協力を快諾。ブラジル料理のトマトチキンスープと、ひき肉などの具が入ったボリビア料理の揚げパンを前日から下ごしらえした。
 在住外国人の参加は少なかったが、スープを提供していた日系ブラジル三世のドッチ・タリタ・キグチさん(23)は「学校で訓練はしたことがあるが、住民の皆さんとするのは初めて。皆さんの顔を知っていれば不安にならず、食べ物で触れ合える。今後も参加したい」と笑顔を見せた。
 鍋などを運びこみ準備した友の会代表の木口実さん(43)は「外国人は災害弱者とみられる面もあるが、地域の皆さんの力にもなる」と今回の試みの重要性を訴えた。
 主催した地区自治振興会の杉本成一会長は「地域は地域で守ることを目指し、何回でも訓練したい。もっと多国籍な反省会、交流会も計画したい」と話した。 (沢井秀和)

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