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【外国人と暮らす 共生の行方】(中)自治会に“国連”

2008-11-19 14:19:05 | 多文化共生
(以下、産経ニュースから転載)
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【外国人と暮らす 共生の行方】(中)自治会に“国連” (1/2ページ)
2008.11.19 08:04
横内団地の集会所では、外国人住民に日本語を教える教室などが開かれている=神奈川県平塚市横内団地の集会所では、外国人住民に日本語を教える教室などが開かれている=神奈川県平塚市

 ■話し合い積み重ね問題解決

 外国人と日本人が暮らす地域で起こるトラブルは、どうやって防止、解決すればいいのか。自治会内に「国連部」という組織を設け、各国の住民が話し合いで道を開いているケースが、神奈川県平塚市にある。

 JR平塚駅からバスで約20分。約1360世帯が生活する横内団地に住む外国人は、全世帯の1割を超える180世帯以上で、出身地はカンボジア、ラオス、中国、ベトナム、ブラジルなど11カ国に上る。

 団地内に外国人の入居が始まったのは平成元年ごろ。県内にインドシナ難民を支援する施設があり、難民が移り住んだのがきっかけだった。やがて外国人が多い団地と評判になり、次々に外国人が集まってきた。

 集団で酒を飲みながら路上で遅くまで騒いだり、ごみをそのまま窓から投げ捨てたり…。外国人住民の数が増えたことで、日本では考えられないような行動が目立つようになった。約30年間、この団地で暮らす横内団地連合自治会副会長の芦沢操さん(70)は「ちょっとした広場があれば車座になって騒いでいた」と振り返る。

 トラブルに対応するため、自治会は6年、各国の代表で構成する国連部を設置。ある国の住民が路上で騒いで困るとの苦情が寄せられると、その国の代表と一緒に注意したり、日本の生活習慣について話し合う場を年に4回設けたりした。

 団地の集会所では、ボランティアも加わった日本語教室も開かれている。日本語が不自由な住民への語学指導に加え、学校の授業に遅れがちな外国人児童・生徒への補習、身の上相談も行っている。

 こうした取り組みは外国人住民に好評のようだ。集会所で日本語を学ぶティム・スレイワンさん(29)は18年にカンボジアから来日。19年9月から住む横内団地の印象について、「日本人との交流も多いし、住みやすい」と話す。

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