多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

アブラヤシ農園で労働者不足が深刻化 外国人50万人がさらに必要

2012-07-04 09:29:11 | 多文化共生
(以下、マレーシアナビから転載)
========================================
アブラヤシ農園で労働者不足が深刻化 外国人50万人がさらに必要

2012年07月03日 06:06 JST配信

【クアラルンプール】 世界第2位のパーム原油(CPO)生産国であるマレーシアは現在、アブラヤシ農園の拡大と全国の農園への十分な労働力供給を実現させるため岐路に立たされている。全国500万ヘクタールの農園では新たに50万人の労働力が必要とされている。

現在マレーシアの上流農園業者はパーム果実(FFB)の収穫などに携わる労働者不足問題を抱えている。昨年、全国のアブラヤシ農園における労働者数49万1,339人の70%を外国人労働者が占めている。インドネシアやバングラデシュ、フィリピン、タイ、ミャンマーなどの国からの出稼ぎ労働者で、マレーシア人は農園での就労を嫌う傾向にあるため、外国人労働者への依存度が強い。

マレーシア農園業者協会のダウド・アマジン会長によると、サバ・サラワク州のアブラヤシ農園が最も多くの労働力を必要としているが、賃金はマレーシア半島部の農園と比べて低い水準となっている。半島部の農園労働者の賃金は月間900リンギ以上だが、サバ・サラワクでは800リンギ程度。最低賃金制度の導入により、低い賃金で外国人を雇っている中小規模の農園業者がマイナス影響を被ると見られるという。

外国人労働者への依存軽減のためマレーシア人のアブラヤシ農園におけるマレーシア人労働者の雇用が大きな課題となっている。ダウド会長は、農園での若いマレーシア人雇用推進のため、無料で制服などを提供するなどのインセンティブを充実させ、農園における娯楽施設および医療施設の充実や奨学金制度を提供することが望ましいとの見解を示した。

サラワク州アブラヤシ農園主協会(SOPPOA)のアブドル・ハメド・セパウィ会長によると、インドネシアにおけるアブラヤシ農園の拡大によりインドネシア人労働者が母国の農園における就労を選ぶ傾向にあるため、サラワク州における労働力不足につながっている。サバ・サラワク州では労働力不足のため収穫ができなかった果実が腐り、損害額は36億リンギにのぼっている。

今後の課題は研究・開発(R&D)を進め、機械化により生産性を向上させることや外国人労働者関連の政策の規制緩和を行うことだという。



(ザ・スター、7月2日)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿