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「タダゼミ」の輪が広がる山梨県

2013-04-30 09:34:24 | ダイバーシティ
(以下、読売新聞から転載)
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「タダゼミ」の輪が広がる山梨県

 経済的な事情で塾などに通えない中学3年生を対象に、甲府市の市民団体「子ども・教育と貧困問題を考える会」が開いている高校受験向けの無料塾「タダゼミ」が、今年度も5月から来年3月にかけて開講される。


 4年目を迎える活動で、受講生は年々増加。自治体が会場費を免除したり、タダゼミの“卒業生”が講師の補助を買って出たりするなど、支援の輪も広がっている。

 タダゼミは2010年11月に甲府市でスタートし、11年9月に南アルプス市、12年4月に北杜市(長坂教室)に教室を開設。毎週末に1回、英語と数学をメーンに国語、理科、社会を含めた5教科を計3時間教える。生徒1~2人に講師1人というほぼマンツーマン指導で、講師は大学生や元教諭ら約30人のボランティアが務め、過去3年間で約100人が学んた。

 受講生は、母子家庭や生活保護を受ける家庭の子どもが少なくないといい、同団体代表で元高校教諭の深沢久さん(70)は「親の貧困が学習格差につながって、子どもの貧困をつくるという連鎖を断ち切りたい」と力を込める。

 講師を務める大学生の交通費や教材費は、賛同する企業からの助成金を充てている。会場となる公共施設の使用料は、各市教委から免除を受けるなど、取り組みに対する周囲の理解も深まっている。

 今年度は5月11日に開講予定。募集人数は前年度並みで甲府が約30人、南アルプスと長坂が約15人ずつ。毎週土曜に甲府(午後1時~同4時)と南アルプス(午前9時~正午)、日曜に長坂(午後1時半~同4時半)が開講される。夏休みには2泊3日の合宿(全額無料)も予定しているという。

(2013年4月29日10時59分 読売新聞)

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