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ミサンガ 復興の願い結ぶ

2011-06-09 09:55:25 | 多文化共生
管理人も運営に携わった多言語支援センターでも応援していました!
ステキな取り組みです。

(以下、読売新聞【滋賀】から転載)
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ミサンガ 復興の願い結ぶ

大津から 5か国の子40本 石巻から お返しと手紙届く

3色の刺しゅう糸を手編みしてミサンガを作る子どもたち(大津市大江の瀬田市民センターで)

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、児童・生徒たちがボランティアに手作りの「ミサンガ」をお礼として渡していると知り、大津市内の外国籍の子どもたち13人が「自分たちも応援しよう」とミサンガ約40本を手編みして贈った。現地からは5月上旬、そのお返しにと「復興を誓う」ミサンガが届けられ、子どもたちは「力になれてうれしい。これからも、被災地の人たちを応援したい」と話している。(川崎陽子)

 石巻では小中学、高校生がミサンガ作りに取り組んでいる。稲作が盛んなため「米」を表す白と、天気の良い「太陽の街」を表すオレンジ、恵みの「海」を表す青の3色を使い、「生まれ育った自分たちの町に戻そう」との願いを込めて編んでいるという。

 大津で〈応援ミサンガ〉を編んだのは、ペルーや中国、オーストラリアなど5か国の国籍を持つ子どもたちで、瀬田市民センター(大江)で毎週土曜に開かれる補習教室「日和 寺子屋大津」で、日本語や学校の勉強を学んでいる。

 子どもたちは、教室を運営する市国際親善協会の職員から石巻のミサンガ作りと、糸が足りずに困っているという話を聞いた。

 「被災地で頑張る人たちのため、一緒に作ろう」という大津市立石山中2年、内田のりこさん(14)の提案でミサンガ作りに取りかかり、4月中旬と5月初旬にミサンガ計40本と刺しゅう糸50束を贈ったという。

 〈復興ミサンガ〉がお返しにと届けられたのは、5月の連休明けのこと。石巻市立石巻中3年、阿部つばささん(14)の「私たちも頑張っています。このミサンガをぜひ、身に着けて下さい」という手紙が添えられていた。

 石巻で完成した〈復興ミサンガ〉は約3000本。1万本を目標にしているという阿部さんは「遠い滋賀から、国籍の違う同世代からの支援がうれしかった。こちらは何もかも変わってしまったけれど、私たち若い世代が引っ張っていきたい」と誓う。

 内田さんは「被災地の人たちと、心がつながった。これからも、大津からできることを考えていきたい」と話している。

<ミサンガ>

 刺しゅう糸をひも状に編んだもので、手首や足首に結んでいて自然に切れたら願い事がかなうとされる。Jリーグで外国人選手が勝利を願って身に着けていたことなどから、日本の若者の間に広がったという。
(2011年6月9日 読売新聞)

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