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東日本巨大地震 け合い精神感動 県内の外国人「復興を確信」

2011-03-23 13:55:32 | 多文化共生
(以下、読売新聞【佐賀】から転載)
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助東日本巨大地震 け合い精神感動 県内の外国人「復興を確信」

 東日本巨大地震、津波の被害と、それに伴う福島第一原子力発電所の事故は、海外でも大きく取り上げられている。自国民に対して広範囲の退避を指示したり、帰国を勧めたりしている国もある。そんななか21日に佐賀市で開かれた「外国籍市民パネルディスカッション」に参加した県内在住の外国人に、今回の地震で感じたこと、考えたことを聞いた。

 1年半前にベトナムから来日した佐賀大留学生のグエン・フェン・チャンさん(23)(佐賀市)によると、被害は母国でも連日報道され、日本全体が危険だと思っている人が多いという。発生後に家族らから度々電話がかかり、帰国を促された。実際、東京の友人は原発事故での被曝(ひばく)を心配して帰ったが、佐賀は安全で生活に困ることもないため帰国を見合わせた。

 被災後、水や食料、燃料が不足しても日本人が先を争うことなく秩序を保っている点を挙げ、「みんなが冷静でパニックに陥っていないことに驚く。すぐに支援活動が全国で始まったこともすごい」と、日本人の忍耐力と助け合いの精神に脱帽。子どもたちまでが募金に協力し、被災者の力になろうとする姿にも感動を覚えたという。

 「ベトナムは地震が少ないため、地震、津波の恐ろしさが身にしみた。専攻している学校教育についてしっかり学び、相手を思いやる日本人の良さを母国で伝えたい」と話した。

 唐津市の唐津商高、唐津青翔高で韓国語を教えているユン・ミギョンさん(46)(唐津市)は日本に暮らして20年。被災地で救助に奔走している自衛隊、消防、警察の献身的な仕事ぶりに心を動かされた。世界の人々が被災者を助けたいと心から願っており、「各国から派遣された救助隊の活躍もしっかり紹介してほしい」と求めた。

 原発事故については、「事故で原発にマイナスのイメージがついてしまったが、日本も韓国も現在の生活を維持していくためには原発が欠かせない存在であることも事実。事故を契機に今後どうするのか議論が深まることを望む」とした。

 今回、ユンさんは日本語の「頑張る」という言葉が好きになった。「日本は『団結の国』。地震から復興して今よりもっと強い国になると確信している」と力を込めた。

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 佐賀市のアバンセで開かれた公開討論会は、県内で暮らす外国人に文化の違いを語ってもらい、相互理解につなげようと民間団体が企画した。

 アジア4か国の留学生ら4人が参加。日本人の親切さに感心する一方、「飲み会に参加しないと『付き合いが悪いと、みんなと親しくなれないよ』と言われた」と、日本特有の親睦の深め方に少し戸惑う意見も出ていた。

(2011年3月22日 読売新聞)

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