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ソウルでホテルが足りない!? 外国人観光客1000万人時代

2011-10-03 10:07:54 | 多文化共生
(以下、朝鮮日報から転載)
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ソウルでホテルが足りない!? 外国人観光客1000万人時代
16区に計32軒のホテル建設中
訪問客に比べ2万7000室不足、モーテル・京畿道のホテルにまで宿泊
ソウル市、従来の建物のホテル転換もサポート

 ソウル市中区光煕洞のSモーテルを経営するチョさん(64)は最近、ロシア語会話を学び始めた。同モーテルは1日の宿泊代が5万ウォン(約3200円)と安く、3年前からロシアの卸売業者や観光客でごった返している。その数ざっと80人。チョさんは「この周辺ではホテルだけではなく、モーテルまでがこうした外国人でいっぱいになっている」と話す。

 日本人をターゲットにしている韓流専門旅行会社「ルーク・コリア・ツアー」は、上半期の実績が昨年の20億8000万ウォン(約1億3400万円)から今年は62億8000万ウォン(約4億1000万円)に伸びた。それだけ韓国を訪れる観光客が増えたというわけだ。

 同社のチャ・ミョンソク代表(67)は「ソウルを再訪問する外国人観光客は増えているのに、宿泊施設が不足していて頭が痛い」と首をうなだれた。再訪問する観光客の70%は1泊15万ウォン(約1万円)ほどのホテルに泊まりたがるが、供給そのものが不足しているというわけだ。

 チャ代表は「初めて訪れた観光客はたいてい一流ホテルに宿泊する傾向にあるが、一度訪問した経験を持つ観光客はソウルは治安がいいということを知り、中低価格ホテルに泊まる。宿泊費を惜しむ代わりに観光やショッピングにお金を使いたがる」と話す。今年3月の東日本大震災以降は、日本よりも韓国を訪れる東南アジアや中国人観光客までが増え、宿泊施設が大幅に足りなくなっているという。

 現在ソウル市内のホテルは140軒、客室数に換算すると2万4308室にすぎない。ソウル市は2012年に海外からの観光客が1053万人にまで増えると予想しているが、客室数は依然として2万7451室が足りないとされている。外国人観光客が安めの施設に流れることで特有の「モーテル文化」に驚いたり、わざわざ京畿道にまで出向いて宿泊したりするケースも増えている。

 このように、最近ソウル市内の観光ホテルの事業性が高く評価されて、ホテル建設が活発化している。ソウル市文化観光デザイン本部の関係者は「昨年からは“ソウル・ホテル・ルネサンス”と呼ばれるほどに建設ブームが起こっている」と説明した。

 これに対し、ソウル市は5月末に支援策をまとめ、従来の建築物のホテルへの転換を支援し、容積率を緩和したり、観光ホテルの財産税の減免期間を延長したりしている。ソウル市は今月14日、第15回都市・建築共同委員会で、江南区テヘラン路に立ち並ぶ観光ホテルの容積率を789%から819%に引き上げ、高さを19階から21階へと拡大した。

 ソウル市では、現在16自治区で計32軒のホテルが建設中だ。まず、東大門総合市場の駐車場敷地には、中国・日本人観光客を想定し、マリオット・ホテル系列の中でも最高級の「JWマリオット」が、汝矣島ソウル国際金融センター(IFC)には高級ホテルである「コンラッド・ソウル・ホテル」がそれぞれ建てられる。

 松坡区の「ロッテ・スーパー・タワー」にも客室数250室を誇るホテルが登場する。今月16日には、九老区新道林洞にベンチャー企業や汝矣島金融街の訪問客をターゲットにした、南西圏初の特級ホテル「シェラトン・ソウル・ディキューブシティー・ホテル」がオープンした。こうした動きについて、業界関係者たちは「これまで一流ホテルは国内の上層顧客を中心に営業してきたが、明洞や江南駅近くの中低価格ホテルが好況となったことで、外国人観光客の誘致合戦が激しさを増している」と話した。

 管轄地域に計27のホテルがあり、外国人がよく訪れる中区は、昨年12月から5件の観光ホテル事業を認可した。中区区役所の関係者は「世宗ホテル横のチョンバン・ビルや明洞のミリオレにもホテルが入る。最近では、世宗ホテル、イビス・アンバサダー明洞ホテル、サボイ・ホテルなどが外国人観光客の人気を集めている」と、一連のホテルブームに触れた。

韓慶珍(ハン・ギョンジン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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