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「とやまのてっぺんでダイバーシティを考える夏期大学」のご報告

2012-09-18 23:26:07 | ダイバーシティ
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「とやまのてっぺんでダイバーシティを考える夏期大学」のご報告
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NGOダイバーシティとやまでは、9月16日、17日に「とやまのてっぺんでダイバーシティとやまを考える夏期大学」を開催しました。
ひょんな会話から企画が始まったこの夏期大学でしたが、期待以上の成果があったことをご報告いたします。

【企画のねらい①】
「富山県で一番標高の高い場所で考える」
物事は高い視点から俯瞰した方が、理解が進むことがよくあります。このため、肉体ごと物理的に高い場所に移動して、日常生活の営みを眺めてみました。呉羽丘陵の山影に二分される富山平野はもちろん、その向こうの氷見や能登半島まで、電球のひとつひとつが織りなす夜景を一望することができました。
参加者ひとりひとりの胸の中に去来するものがたくさんありました。

【企画のねらい②】
「多様性を体感してみる」
多様性を体感するには、焦点を移動させることがポイントになります。焦点が移っていく時には時間がかかるものですが、登山を通じて、その時間を疑似的にも体験することができます。
大人になってみると、幼い時に拘っていた小さなちがいというものが、いかに些細なものであるか、振り返ってみるとよく理解できます。山頂から平野部を眺めてみると、いかに些細な出来事に毎日心を悩ませているのか、よく理解できます。
その一方で、ひとつひとつが輝き、全体が調和した美しさを創造していくためには、個々の多様性が必要不可欠であることが実感できます。
参加者ひとりひとりの笑顔の輝きに多様性を実感できました。

【企画のねらい③】
「新月の夜に満点の星空を眺める」
人は光ばかりを求めがちです。栄光や美しさ、大きさや影響力など。光があるものにばかり目を奪われがちですが、果たして明るければ、それでいいのでしょうか。
満月の美しさは花鳥風月さまざまな言葉がありますが、新月の本当の美しさはなかなか体験できません。光がなければ輝くものが見えてくる。数々の小さな光が集まり、光の渦、川となる光の運行が見えてくる。
それぞれの固有の光があり、それぞれに素晴らしい存在であることを新月は教えてくれます。
新月は、そんな参加者ひとりひとりの心を照らしてくれました。

【企画を超えた成果①】
「超ラッキーの連続」
自分が初めて立山に登ったの時に、先輩にこう言われました。「初めて登る立山が快晴だったのは、立山に好かれて証拠だな」と。今回の参加者すべてが立山に好かれているのだと実感しました。
晴天はもちろん、上へ下へとガスや霞が乱高下する強風あり、ブロッケン現象あり、


刻々と藍色に染まりゆく夕闇あり、黄金色に輝く夕焼けあり、神々しい雲上の世界あり、急峻にそびえ立つ厳しい峰々あり、満点の星空と富山平野の夜景あり、茜さす東雲の萌え立つ朝日あり、そして雷鳥さんのご登場。これを超ラッキーの連続と言わずして、なんと呼びましょう。




【企画を超えた成果②】
「スーパーナビゲーター上野氏」
今回の企画全体のコーディネートはもちろん、裏方、ガイド役、すべてにおいて、上野さんの尽力なくしては実現できませんでした。
出発前の準備段階でのアドバイスはもちろん、立山駅時出発から帰路までの名ガイド、室堂出発時には玉殿の湧水での水分補給のアナウンス、一の越山荘ではお味噌汁のサービス(参加者全員分の水を上野さんが担ぎ上げ、上野さんが持参したコッヘル、カップ、スプーンなどでの振る舞い)、高山病への細やかな気配り、なかなか聞くことができない山岳警備隊などの山小屋話、そして、私たち全員の心に残る美しい写真の数々。
毎瞬毎瞬、私たちに常に素晴らしい瞬間を、わかりやすい解説、温かい言葉で私たちに届けてくださいました。
本当にありがとうございました。

【企画を超えた成果③】
「ステキな参加者のみなさま」
今回は、参加者のおひとりおひとりと、言葉を交わすことができ、また触れ合う距離での夏期大学でしたので、本当に充実した時間を共にすることができました。
暑い残暑の続く中、汗を流し、心臓も破れんばかりの標高差を踏破し、大汝休憩所の温かな主人に迎えられ、雄山~大汝からの数々のステキなプレゼントを身に抱き、山小屋の中で温かなストーブの暖と美味しい食事、濱谷さんの優しいサンレレの音色と歌声に包まれました。おひとりおひとりの言葉は、音色とともに消えていってしまうものですが、参加者の心にしっかりと根付いたのではないかなと思っています。
ステキな参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

また次回、みなさまとの再会を楽しみにしております☆

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