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外国籍の子に日本語教室…滋賀・近江八幡、経済的理由などで未就学

2010-01-25 11:57:21 | 多文化共生
(以下、読売新聞【関西】から転載)
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外国籍の子に日本語教室…滋賀・近江八幡、経済的理由などで未就学
IOM基金活用
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開所式で自己紹介する子どもら(近江八幡市八幡町で)

 経済的な理由などで就学していない外国籍の子どもたちを対象にした日本語指導教室「虹」が、滋賀県近江八幡市八幡町でオープンした。国際移住機関(IOM)から支援を受けた市人権センターが運営する。同様の教室の設置は県内初で、担当者は「地域と連携し、より多くの子どもたちに来てもらえるよう取り組みたい」と意気込んでいる。


 同センターなどによると、諸事情で公立学校や外国人学校に通えない外国籍の児童生徒数は県内で100~150人ともいわれており、子どもたちの支援が課題になっているという。そこで、同センターがIOMの基金を活用し、初めて教室を開設することになった。

 授業は午前10時から午後3時までで、午前、午後の各2時間ずつ日本語を教えるほか、算数や体育なども行う。講師は日本語指導員ら4人が担当。通学期間は約6か月間で、授業料は無料。教室を“卒業”した子どもたちは、公立学校や外国人学校に通う。

 このほか、近くの民間ブラジル人学校「日本ラチーノ学院」や、市内の公立学校に通う外国籍児童対象の日本語教室「光」の職員や子どもたちとも、スポーツや学習などを通じた交流を図る。

 開所式には、ブラジル国籍のホシノ・ダニエレ・サユリさん(13)、ホシノ・アナ・パウラ・カオリちゃん(10)姉妹、中国籍のリー・マンティンさん(16)が出席。サユリさんは「日本語を早く覚えて、日本人の友達をつくりたい」、リーさんは「日本の高校、大学進学を目指して、頑張りたい」と抱負を述べた。

 すでに安土町や東近江市の外国籍の住民らから問い合わせがあるといい、同センターの大森喜三事務局長は「外国籍の不就学児童の把握は行政だけでは困難。ラチーノ学院や地元の人たちの協力を得て、通学する子どもたちを増やしていきたい」と話していた。
(2010年1月24日 読売新聞)

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