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トイレの選択や公称使用可能に トランスセクシュアルの生徒

2015-04-14 11:58:49 | ダイバーシティ
(以下、サンパウロ新聞から転載)
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トイレの選択や公称使用可能に トランスセクシュアルの生徒
15/04/13 (13:15)

 サンパウロ州ジャカレイー市内の州立校で、男性として生まれたトランスセクシュアルの生徒が女性の名前を公称として利用することが許可された。トランスセクシュアルを理由とした公称の利用許可はサンパウロ州内では44件目の事例となる。9日付伯メディア(ウェブ版)が報じた。


バイア州で牧師の息子として生まれたイスラエル君(17)は、自分が女性だという認識を持ち続けて生活してきたが偏見を受けることが多く、父親の仕事の関係で転校するたびに新しい同級生にどのように受け止められるのか非常に緊張したという。

 しかし今回入学した学校では「ティファニー」という女性の名前を校内で使うことが許可され、学生証にも公称が記載されることになった。また女子トイレの使用も認められた。

 学校側の準備も入念で、ティファニーさんの入学前に2日間にわたり、生徒や教員、事務員らに対して性別の多様性についての説明会を実施した。同校の教育担当者のフェルナンダ・レゼンデ氏は「生徒の退学を防ぐためには適切に受け入れることが大切。トランスジェンダーの生徒は差別が理由で学校を辞めてしまうことが多く、家族にも見捨てられ売春や麻薬を始めることもある」と話している。

 人権局は先月、トランスジェンダーやトランスセクシュアルの生徒が学校内で自身の性別認識に基づき利用するトイレや制服を選べるとの決定を下した。また生徒は公称を使うことができ、その公称は入学申し込みや通知表、出席簿、テスト、公務員試験などすべての書類上で使用される。この決定に法的拘束力はないが教育機関の行動指針となり、ティファニーさんの学校でも適用された。

 学校の対応が功を奏し、ティファニーさんは「この学校ではきちんと受け入れてもらえて友達もたくさんできた」と喜んでいる。

2015年4月11日付

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