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宇宙の魅力知って バリアフリー絵本、京大教授ら出版

2012-03-29 12:25:36 | ダイバーシティ
(以下、京都新聞から転載)
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宇宙の魅力知って バリアフリー絵本、京大教授ら出版

点字版「ホシオくん天文台へゆく」に収録される木星の点図と嶺重京都大教授

 全ての人に宇宙の不思議と面白さを知ってもらおうと、京都大理学研究科の嶺重慎教授たちがバリアフリー絵本「ホシオくん天文台へゆく」を制作、近く出版される。絵と文字の「活字版」、点字と点図の「点字版」、「音声版」の3種類で、嶺重教授は「広大な宇宙の中にいる自分を感じてもらうことで、みんな大切な存在なんだと分かってもらいたい」と話している。

 限られた人のための天文教育ではなく、子どもや高齢者、障害者をはじめ、長期入院中の子どもや特別支援学校の児童生徒にも、宇宙と地球、人と生き物の素晴らしさを伝える目的で、嶺重教授たちは大学生版、中高生対象のジュニア版の「天文学入門」を制作してきた。今回は、小学生以下向けのキッズ版として、三菱財団の助成で絵本を作った。

 著者は、嶺重教授と茨城県立水海道第一高教諭の高橋淳さん、イラストレーター・絵本作家の坂井治さん。「おおおきなポケット」(福音館書店)の昨年2月号に掲載した絵本を加筆・再構成した。

 ホシオくんが天文台を訪ね、望遠鏡から見える宇宙の神秘を学ぶ物語。点字版は、星や星雲の模様や明暗、色合いのほか、火星の白い「極冠」や木星の大気の巨大な渦「大赤斑」も凹凸の点で表現した。音声版は、耳で理解しやすいように文章を全面的に書き換え、視覚障害者のための番組も担当したフリーアナウンサー高山久美子さんが吹き込んだ。

 嶺重教授は「特別支援学校などで使える天文教材はほとんどなく、子どもたちは宇宙を学ぶことができない。わくわくしながら想像を広げてもらえたら」と話している。

 活字版(945円)は読書工房(東京都豊島区)が発行し、点字版と音声版は社会福祉法人桜雲会(新宿区)が発行する。

【 2012年03月29日 11時01分 】

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