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高齢者に手作り品届ける、ひきこもりから一歩 南紀サポステ

2012-10-03 10:16:42 | ダイバーシティ
(以下、紀伊民報から転載)
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高齢者に手作り品届ける、ひきこもりから一歩 南紀サポステ

 南紀若者サポートステーション(サポステ)=和歌山県田辺市高雄1丁目=が訪問支援する、ひきこもりの女性7人がこのほど、手作りしたちりめん細工のストラップを通所介護施設の利用者にプレゼントした。メンバーは定期的に集まって共同作業しており、うち4人が施設を訪問して手渡した。サポステは「他人のために頑張ることで、現状から一歩踏み出せた」と話している。

 メンバーは串本町や太地町の訪問支援利用者で、いずれも20代の女性。敬老月間に向け、今年3月から8月まで月2回、串本町須江のサポステ出張所に集まり、ちりめん細工の花のストラップを合計69個作った。

 1回の作業時間は約3時間半。中には約20年ひきこもっている人もいたが、作業を通じて少しずつ会話が生まれ、全員があいさつを交わせるようになったという。

 プレゼントを届けたデイサービス施設「ケアセンターユウガ」(田辺市目良)では、高齢者にプレゼントを手渡した後、一緒にゲームをするなどして交流した。

 参加したメンバーは「高齢者に喜んでもらえ、うれしかった」「自分の気持ちに正直に行動した方が、誠意が伝わった」などと話し、「機会があればまた参加したい」と口をそろえた。

 同施設管理者の小山順さん(29)は「思ったより積極的。ゲームに一緒に参加してくれたことを、施設利用者も喜んでいた。また来ていただきたい」と歓迎している。

 訪問支援員の松井夕起さん(26)は「他人に貢献できる達成感は大きい。一歩踏み出すきっかけになれば。今後も集まりを続け、作品をバザーに出したり、福祉施設に届けたりしたいが、受け入れ先の確保が課題」と話している。

【高齢者に手作りのちりめん細工のストラップをプレゼントするひきこもりの女性(和歌山県田辺市目良で)】

(2012年09月29日更新)

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