(以下、西日本新聞から転載)
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「地震どう対処すれば」 九大が留学生に説明会
2011年4月19日
東日本大震災の影響の説明に真剣な表情で耳を傾ける九大の留学生たち=18日午後5時すぎ、福岡市東区
九州大は18日、東日本大震災で続く余震や福島第1原発事故について正確な理解を深めてもらおうと、留学生向けのセミナー(説明会)を箱崎キャンパス(福岡市東区)を主会場に開いた。留学生や外国人研究者など約110人が参加。「放射性物質の基準値を下回り出荷された食物なら、たくさん食べても大丈夫か」「地震への対処法が分からない」といった質問が相次いだ。
九大によると、震災発生後、約2250人いる留学生や外国人研究者の一部に動揺が広がり、一時帰国や留学時期の延期などの動きが出た。このため地震や原子力に詳しい教授2人を講師に英語によるセミナーを企画。九大地震火山観測研究センター長の清水洋教授は余震の発生状況などを解説。「大震災で、福岡には地震や津波の直接的な被害は出ていない」と冷静な対応を呼び掛けた。
留学生からの質問は活発で、予定時間をオーバーした。地震は未体験というナイジェリアの男子学生は「日本人は地震に慣れているが、私は何が地震や津波なのかも分からない。警報が出てもどう対処すればいいのか」と不安を訴えていた。
カナダの留学生マリア・ぺトルッチさんは取材に「日本政府の発表の信ぴょう性は疑問だけど、簡単に研究の場を離れる気持ちにはならない」と複雑な心情を語った。
=2011/04/19付 西日本新聞朝刊=
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「地震どう対処すれば」 九大が留学生に説明会
2011年4月19日
東日本大震災の影響の説明に真剣な表情で耳を傾ける九大の留学生たち=18日午後5時すぎ、福岡市東区
九州大は18日、東日本大震災で続く余震や福島第1原発事故について正確な理解を深めてもらおうと、留学生向けのセミナー(説明会)を箱崎キャンパス(福岡市東区)を主会場に開いた。留学生や外国人研究者など約110人が参加。「放射性物質の基準値を下回り出荷された食物なら、たくさん食べても大丈夫か」「地震への対処法が分からない」といった質問が相次いだ。
九大によると、震災発生後、約2250人いる留学生や外国人研究者の一部に動揺が広がり、一時帰国や留学時期の延期などの動きが出た。このため地震や原子力に詳しい教授2人を講師に英語によるセミナーを企画。九大地震火山観測研究センター長の清水洋教授は余震の発生状況などを解説。「大震災で、福岡には地震や津波の直接的な被害は出ていない」と冷静な対応を呼び掛けた。
留学生からの質問は活発で、予定時間をオーバーした。地震は未体験というナイジェリアの男子学生は「日本人は地震に慣れているが、私は何が地震や津波なのかも分からない。警報が出てもどう対処すればいいのか」と不安を訴えていた。
カナダの留学生マリア・ぺトルッチさんは取材に「日本政府の発表の信ぴょう性は疑問だけど、簡単に研究の場を離れる気持ちにはならない」と複雑な心情を語った。
=2011/04/19付 西日本新聞朝刊=