(以下、毎日新聞【静岡】から転載)
=============================================================
日系人失業者:帰国支援・再入国禁止見直し 日系人から評価の声 /静岡
◇「許可出るのか」の指摘も
日系人失業者に対する国の帰国支援事業をめぐり河村建夫官房長官が11日、「3年をめどに再入国できる」と運用を見直す考えを示したことを受け、浜松市の日系ブラジル人支援団体などから評価する意見も上がった。ただ、「3年間、日本に入国できないと再入国の許可がきちんと出るのか」との指摘もあり、見直しが実現しても、支援事業の利用者が増えるかどうかは不透明だ。
日系ブラジル人失業者を支援する「ブラジルふれあい会」(浜松市中区)の座波カルロス理事長(45)は「とてもいい話だ」と評価した。今の帰国支援事業では適用を受けると事実上「再入国禁止」になることへの反発は根強い。
実際、同会が4月、日系ブラジル人350人を対象に実施したアンケート結果で、「利用したくない」が95%に上った。座波さんは「運用が改められれば利用者が少しずつ増えるのではないか」と話した。
一方、日本人とブラジル人の交流活動を行う「浜松ブラジル協会」代表の石川エツオ弁護士(47)は「再入国許可期間の3年間を過ぎるとビザの申請が必要だが、帰国後に永住ビザがきちんと再発行されるのかが問題となる」と指摘した。【大塚仁】
=============================================================
日系人失業者:帰国支援・再入国禁止見直し 日系人から評価の声 /静岡
◇「許可出るのか」の指摘も
日系人失業者に対する国の帰国支援事業をめぐり河村建夫官房長官が11日、「3年をめどに再入国できる」と運用を見直す考えを示したことを受け、浜松市の日系ブラジル人支援団体などから評価する意見も上がった。ただ、「3年間、日本に入国できないと再入国の許可がきちんと出るのか」との指摘もあり、見直しが実現しても、支援事業の利用者が増えるかどうかは不透明だ。
日系ブラジル人失業者を支援する「ブラジルふれあい会」(浜松市中区)の座波カルロス理事長(45)は「とてもいい話だ」と評価した。今の帰国支援事業では適用を受けると事実上「再入国禁止」になることへの反発は根強い。
実際、同会が4月、日系ブラジル人350人を対象に実施したアンケート結果で、「利用したくない」が95%に上った。座波さんは「運用が改められれば利用者が少しずつ増えるのではないか」と話した。
一方、日本人とブラジル人の交流活動を行う「浜松ブラジル協会」代表の石川エツオ弁護士(47)は「再入国許可期間の3年間を過ぎるとビザの申請が必要だが、帰国後に永住ビザがきちんと再発行されるのかが問題となる」と指摘した。【大塚仁】