たろの日記ページ,gooブログ版

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オーディオというオカルト

2005-06-29 11:59:30 | 音響
先週末,ミュージシャンやってる友人と食事をしながら軽くお話をしました。レコーディング現場の機材の話というか現状とか,それに対するエンジニアの意見とかいろいろ聴けて,とても参考になります。わたしも音響屋ですが,わたしが扱ってるのは主に通信なので帯域や品質,要求条件が全然ちがうので録音現場の人とは問題意識がだいぶ違うとは思いますが,だからこそそういう意見にいろいろと気づかされます。
まぁいつも書いている話ですが,こういう話とか,また他の「音好き」の人とかの話を聴いていると,「音」というのは非常に話を擦り合わせるのが難しいな…ということです。「感覚」だから…って話もあるのですが,それ以上に音というかオーディオっていうのが「オカルト」になってしまっている部分が,結構あって,しかも始末が悪いのが,そのオカルトを信じている人に限って,「それは科学だ」と思っている点です。まぁオカルトを信じている人っていうのは,だいだいそんなものなんでしょうけど…。
でも,実際に現場にいる人とか実際にもの作りをしている人の話を聴くと,しっかり当人は経験や客観性は持っているし,それ以上に頼もしいのは「音」がオカルトであることをちゃんとわかっていること。で,わかっているけど「オカルトだから」に逃げてない事です。
音っていうのは科学だったり,工学だったり,人だったり,オカルトだったりするんですが,わりとそのどれかだと思っている人が研究者の中にもいます。オーディオファンなんかもっとそんな感じです。ですが,実際はどれでもあるわけで,どれでもあることを理解して接しないと少なくとも技術を提供する者としては失敗するように思います。そしてオカルトだからとか人だから…ってところに対しても「人それぞれなので」という風に思考停止しないで,「その違いがどこからくるのか?」を考えないといけないのでしょう(余談ですが,わたしが言う「物語り」とはそういうことです)。
まぁ技術者じゃなくて利用する側,コンテンツを作る側がそこまで意識する必要があるかと言われると疑問なんですが,話をした友人はしっかりその視点を持ってるよなぁ…と関心しました。まぁ彼は元々理系だから…っていうのもあるのでしょうけど:-)…。
それにしても実際に研究とかやってるとそのいろんなもの(立場)がどろどろしていて,非常にわかりにくいです。音以外の分野もそんなものなんでしょうか?…。オーディオって歴史がそこそこあって,かっては一般の素人でも技術的に遊べる趣味だったこともあるので,どうも妙なおとぎ話があちこちに生まれているような気もするんですが。

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