たろの日記ページ,gooブログ版

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モーグ博士

2005-08-23 11:22:25 | 音響
各所で書かれてますが,わたしも。
シンセサイザーの父,モーグ博士が亡くなられたそうです。ご冥福を祈ります。
わたしはキーボード奏者でもシンセ弾きでもないので,自分の楽器とモーグ博士の繋がりはそこまで感じませんが,VCO,VCF,VCA+LFOのモデルを作ったって点で,モーグ博士を高く評価してます。音を音程と音色と音量の三つの要素に分けてそれぞれをコントロールすることにより音を作っていく…というモデルは非常に人間の感覚にあったものだと思います。…というか高校生の時に最初に触ったシンセ(多分コルグかローランド)がこのモデルだったのでわたし的な音の捉え方が既にこういうモデルになってしまってます。そういう意味で,物凄い影響をうけていると言えるでしょう。
映画を見て思ったのは,最初は本当にモーグ博士がトランジスタとかを半田づけしてシンセをつくっていたとのことで,そりゃ何百万円もして当然でしょう…という感じでした。でも発明ってこういう風になされるのだなぁ…ともその時感じました。新しいものを作るというのは決して頭だけでつくるのではなく,手を動かして組み上げてそして出来るものだと…。今の回路設計なんってCADでやっちゃうし,DSPのプログラムを書くことがシンセの開発だったりするので,ずいぶん変わってしまったなぁ…と思いますが,やっぱりわたし的にはそうやって部品を組んでいく…っていう過程を無くしてはいけないのだろう…と思います。
そんなかんだで,研究者…というか発明家としてやっぱり偉大な人だよなぁ…と思いますけど,逆をいうと日本にそういう個人のある発明で…っていうとあまり思いつきません。もちろん自動車会社や電気メーカの中に偉大な創業者達…っていうのは思い浮かびますが,それまで世界中どこにもなかったもの…を作り出し会社を立てた…っていうのはあまり日本にはいないよなぁ…とかいうのもちょっと思いました。
ちょっと話がそれましたが,いずれにせよ,モーグ博士は音楽に対しても,音響に対しても十分に貢献されて,私たちはその恩恵を被っていると思います。ありがとうございました。
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