たろの日記ページ,gooブログ版

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ひとつの会社でスキルアップするという流行

2013-01-12 17:20:32 | 育児・教育
“スキルアップ幻想”の終焉」という記事を読みました。10数年前に転職を通じてスキルアップする事で勝ち組に…という事を訴えてきたジャーナリストが,「そうは言ったけど,現状を見るとどうやらそうでもなくて,転職を続けた人よりひとつの会社に長くいたほうが結果的に元気なんだよね,とか言ってる文章です。

ひどい話です。思い込みのデマを撒き散らして,今度はそれが間違っているって書いて金儲けをしようとしてる;-p。

同じような話として,私はバブルの頃にフリーターがもてはやされた事を思い出します。あの頃は,フリーターこそ自由な生き方の様にいう人たちがいましたが,その後フリーターになった人たちがどうなったかは書くまでもありません。

さて転職の件でいうと,私が就職した20年前にも既に,転職してスキルアップみたいな話は若干出てきてました。私は「転職するなら35歳まで」みたいなことを信じていて,その年代までに転職するに足りるスキル(専門性)が自分につくか?って事を考えていた気がします。そして35の時に,ちょっと無理みたい…と思ったので,むしろ今の会社でスキルとか立場を向上させることのほうに注力するようにしました。結果として,私の場合はここで言う「ずっと同じ会社にいて元気がある人」にあたると思ってます。

もうひとつ少し文脈は違うのですが,あるIT企業の経営者が「僕が学生ベンチャーを応援しない理由」という文を書いてるの読みました。この中にも転職を相談された場合,職種を変えるのであれば,すぐに(ただし30超えるともう遅いくらい),職種が同じであれば,最初の会社でスキルアップをしないと価値がなくて,それには最低10年はかかる,という様なことを書いてます。

この文は他にも興味深いことがいろいろかかれてましたが,転職に関して言うと,やっぱりひとつの会社に長くしてスキルアップをする事のメリットを書いてます。

なんとなくここに来て「転職ってあまりいいことないよ」という風潮が出てきてるような気がします。ちょっと風潮が変わったな…って感じでしょうか。

個人的な経験からいうと,私はひとつの会社に長くいて,スキルアップしてるので,ひとつの会社でスキルアップすることのメリットを知ってます。でもひとつの会社にずっといて腐っていってる人もたくさん見てます。一方で転職を繰り返してもそれなりの仕事をしている知り合いもいます。結論から言うと,どっちも成功する人とそうでない人がいるってだけです。成功する人にどういう共通点があるかはよく分かりません。ないかもよくわかりません。だからどっちがお勧めって事はないのだと思います。

まぁ転職してうまくいってる人は,転職に抵抗がないのがすごいなぁと関心してしまいますが。

ところで,そうはいっても昨今の就職事情,どこでもいいから就職して…っていう考えが学生に強いので,転職っていうのを考えるんでしょうね。私の時代はバブルで売り手市場だったので,本当に行きたい会社しか受けませんでした。だからすぐに転職って事は考えなかったのだけど,まぁこういう就職の仕方を今の学生に求めるのも難しいのでしょう。ただ,やっぱり就職する前に,自分がその会社に勤める意味みたいのは自分なりに整理しておいたほうがいいんじゃないかなぁと思います。
コメント
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